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楽園への道 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅰ-02
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楽園への道 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅰ-02

マリオ・バルガス・リョサ(著者), 田村さと子(訳者)

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楽園への道 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅰ-02

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2008/01/30
JAN 9784309709420

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商品レビュー

4.3

31件のお客様レビュー

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2025/12/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

フローラ・トリスタンとポール・ゴーギャンの生涯を、ボリュームたっぷりに描く傑作。ここまで個性的な二人が血縁関係にあるという史実にとても驚いた。 フローラとポールのどちらのチャプターも濃度が凄すぎて、それぞれ単体でお腹いっぱいなはずなのに、一つの文学作品として奇跡的に調和している。作者の緻密な考証と天才的想像力の賜物としか言いようがない。二人称で語りかけながら話を展開させる構成も凄すぎた。 トリスタンのチャプターでは、1840年代のフランスを舞台に、女性解放運動に奔走する活動家の生涯が描かれる。男尊女卑が蔓延っており、キリスト教の権威が完全に失墜している地獄の中で、女性と労働者の権利拡大のために真っ直ぐに生き抜いたフローラの姿に胸を打たれる。彼女が抱えた理想世界は現代でも達成されておらず、フェミニズム運動という形で脈々と受け継がれている。「聖なる去勢男」が葬儀に立ち会うシーンをあえてラストに持ってくることで、御都合主義なキリスト教的価値観を真っ向から批判している。それと同時に、フローラの活動が確かに権力者(体制)を動かしていることを示唆する素晴らしいラストだった。 ゴーギャンのチャプターでは、ひたすらに彼の芸術観が描かれる。祖母のフローラが批判していたブルジョワそのものの生活を送っていたのに、芸術家になることを決定してからはひたすらに真っ直ぐに生き抜く。フローラと同じ、やはり血は争えない。 教会に代表される西欧的な文明が、純粋無垢のポリネシアを侵食していく様子を批判的に描いており、手付かずの自然の美しさ・尊さを謳い上げる。ゴーギャンの放蕩生活を大真面目(時にコミカル)に描くことで、彼のキャラクターにとても惹きつけられてしまった。芸術観について主人公の視点を通して論じていく手法は、三島由紀夫の「金閣寺」に似たものを感じた。 世界文学全集の良いところは、他地域・他時代の価値観を追体験させてくれること。それを心から感じさせてくれる、素晴らしい読書体験だった。 タヒチに行きたいと心の底から思った。

Posted by ブクログ

2023/12/13

画家ゴーギャンとその祖母で1800年代に女性の平等や労働者の権利を勝ち取るために闘ったフローラ・トリスタン、二人の人生を描いた作品。画家ゴーギャンはゴッホと一緒に生活していたこともあり、ファンにとっては良くも悪くも所々に”狂ったオランダ人”が登場して少し嬉しかった。フローラが労働...

画家ゴーギャンとその祖母で1800年代に女性の平等や労働者の権利を勝ち取るために闘ったフローラ・トリスタン、二人の人生を描いた作品。画家ゴーギャンはゴッホと一緒に生活していたこともあり、ファンにとっては良くも悪くも所々に”狂ったオランダ人”が登場して少し嬉しかった。フローラが労働者の権利や女性のために対話集会という形で根気強く訴え続けていくのは本当に頭が下がる。大きな成果をすぐにもたらすことは難しいかもしれないが、人としてあるべき姿であって、国際的な問題から家庭内の些細な出来事まで、対話して解決に向かっていかないといけないと感じた。

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2021/11/24

211124*読了 個人で勝手に、池澤夏樹さん編の世界文学全集を読破しようプロジェクトに取り組んでいます。 エンターテインメント性を感じる小説も好きなのだけれど、自分って文学がとてもとても好きなのだと気づかされました。 前から文学を読んではいたけれど、心から「好き」と実感した...

211124*読了 個人で勝手に、池澤夏樹さん編の世界文学全集を読破しようプロジェクトに取り組んでいます。 エンターテインメント性を感じる小説も好きなのだけれど、自分って文学がとてもとても好きなのだと気づかされました。 前から文学を読んではいたけれど、心から「好き」と実感したのはこの本から。 だって、文学好きじゃない人からしたら「どこがおもしろいの?」って理解できないと思う。 わたしだって、なぜ好きなのかわからない。ただただ好き。求めてしまう。 有名な画家であるゴーギャンとその祖母、革命家のフローラ・トリスタン。 二人の人生が章ごとに交互に描かれています。 なんといっても文体が独特。 地の文が「あなたは誰ですか?」と尋ねたくなる。 「お前は〇〇だったね、アンダルシア女。」「お前は〇〇しなかったね、コケ(ゴーギャンのこと)。」と呼びかける文章が頻繫に出てきます。 三人称は神の視点だけれど、その神が二人の過去を振り返りながら、今は亡き二人に呼びかけている。 こういった作風を含めて文学、傑作と呼ばれるのだろう。 ゴーギャンについては、原田マハさんの「リボルバー」でその人生を知ったばかりだったこともあり、違う作家さんが描くとこうも切り取り方、捉え方が変わるのかと、おもしろさがありました。

Posted by ブクログ