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楽園への道 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅰ-02
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2008/01/30 |
| JAN | 9784309709420 |
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楽園への道
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楽園への道
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商品レビュー
4.3
32件のお客様レビュー
二人の異なる時代に生きた人物の物語が交互に描かれ、理想の楽園を求める苦闘が鮮やかに浮かび上がります。フローラ・トリスタンは、労働者と女性の解放に情熱を注ぎ、革命家としての道を切り開く一方、孫のポール・ゴーギャンは、画家としての道を選び、タヒチでの生活を通じて自身の芸術を追求します。物語は、二人の波乱に満ちた人生を通して、理想と現実、意志と行動の狭間での葛藤を描き出します。特に、フローラの不遇な少女時代や、ゴーギャンの芸術的探求が、彼らの人生にどのように影響を与えたのかが巧みに表現されています。彼らの生涯を通じて、理想を追い求める姿勢が持つ苛烈さと、その結末に思いを馳せることができる作品です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
労働者や女性の自由のために奔走するフローラ。非常に力強い人物だ。幸せになれる道もあったのにそうはしなかった。彼女の人生がそう進むように決められていたように目的のために働いていた。 対してゴーギャンは何に抗っていたか。 キリスト教やブルジョワに対しての反感は祖母フローラと同じように...
労働者や女性の自由のために奔走するフローラ。非常に力強い人物だ。幸せになれる道もあったのにそうはしなかった。彼女の人生がそう進むように決められていたように目的のために働いていた。 対してゴーギャンは何に抗っていたか。 キリスト教やブルジョワに対しての反感は祖母フローラと同じようにあった。 祖母が懸命に女性のために行動していたのに、孫は家族も養わず(それはフローラも同じだが)、異国では少女を孕ませて国に帰るのかよ。と、突っ込みたくもなるが、彼は西洋社会で生きる人間から脱却したいように見えた。 キリスト教であるのならこうしなければ、男なら、女なら、そういうしがらみから外れた異国の暮らしに、こうだと思う天国を重ねていたのだろう。 この主人公たちに対して無責任だと非難することは出来るが、私だって全てを捨ててやりたいこともある。だけど現実を考えると出来ない。 フローラとゴーギャンは思うがままに突き進んでいく。それが寿命を削るのも構わずに。 それを冷めた目線で見ている自分に少し悲しさを覚えた。 巻末に訳者のバルガス=リョサの著作紹介があって、これが良い紹介だったので他のものも読んでみたくなった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フローラ・トリスタンとポール・ゴーギャンの生涯を、ボリュームたっぷりに描く傑作。ここまで個性的な二人が血縁関係にあるという史実にとても驚いた。 フローラとポールのどちらのチャプターも濃度が凄すぎて、それぞれ単体でお腹いっぱいなはずなのに、一つの文学作品として奇跡的に調和している。作者の緻密な考証と天才的想像力の賜物としか言いようがない。二人称で語りかけながら話を展開させる構成も凄すぎた。 トリスタンのチャプターでは、1840年代のフランスを舞台に、女性解放運動に奔走する活動家の生涯が描かれる。男尊女卑が蔓延っており、キリスト教の権威が完全に失墜している地獄の中で、女性と労働者の権利拡大のために真っ直ぐに生き抜いたフローラの姿に胸を打たれる。彼女が抱えた理想世界は現代でも達成されておらず、フェミニズム運動という形で脈々と受け継がれている。「聖なる去勢男」が葬儀に立ち会うシーンをあえてラストに持ってくることで、御都合主義なキリスト教的価値観を真っ向から批判している。それと同時に、フローラの活動が確かに権力者(体制)を動かしていることを示唆する素晴らしいラストだった。 ゴーギャンのチャプターでは、ひたすらに彼の芸術観が描かれる。祖母のフローラが批判していたブルジョワそのものの生活を送っていたのに、芸術家になることを決定してからはひたすらに真っ直ぐに生き抜く。フローラと同じ、やはり血は争えない。 教会に代表される西欧的な文明が、純粋無垢のポリネシアを侵食していく様子を批判的に描いており、手付かずの自然の美しさ・尊さを謳い上げる。ゴーギャンの放蕩生活を大真面目(時にコミカル)に描くことで、彼のキャラクターにとても惹きつけられてしまった。芸術観について主人公の視点を通して論じていく手法は、三島由紀夫の「金閣寺」に似たものを感じた。 世界文学全集の良いところは、他地域・他時代の価値観を追体験させてくれること。それを心から感じさせてくれる、素晴らしい読書体験だった。 タヒチに行きたいと心の底から思った。
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画家ゴーギャンとその祖母で1800年代に女性の平等や労働者の権利を勝ち取るために闘ったフローラ・トリスタン、二人の人生を描いた作品。画家ゴーギャンはゴッホと一緒に生活していたこともあり、ファンにとっては良くも悪くも所々に”狂ったオランダ人”が登場して少し嬉しかった。フローラが労働...
画家ゴーギャンとその祖母で1800年代に女性の平等や労働者の権利を勝ち取るために闘ったフローラ・トリスタン、二人の人生を描いた作品。画家ゴーギャンはゴッホと一緒に生活していたこともあり、ファンにとっては良くも悪くも所々に”狂ったオランダ人”が登場して少し嬉しかった。フローラが労働者の権利や女性のために対話集会という形で根気強く訴え続けていくのは本当に頭が下がる。大きな成果をすぐにもたらすことは難しいかもしれないが、人としてあるべき姿であって、国際的な問題から家庭内の些細な出来事まで、対話して解決に向かっていかないといけないと感じた。
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