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栄養学と私の半生記
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 女子栄養大学出版部 |
発売年月日 | 1985/05/01 |
JAN | 9784789553223 |
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栄養学と私の半生記
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香川栄養学園創設者、香川綾の自伝。 大方は女子栄養大学Webサイト http://www.eiyo.ac.jp/yume/aya/e_book/ にある通りであるが、個人的に着目したのは「カネの作り方」である。 第一に女子栄養大学の前身・家庭食養研究会の設立時(昭和8年)。 こ...
香川栄養学園創設者、香川綾の自伝。 大方は女子栄養大学Webサイト http://www.eiyo.ac.jp/yume/aya/e_book/ にある通りであるが、個人的に着目したのは「カネの作り方」である。 第一に女子栄養大学の前身・家庭食養研究会の設立時(昭和8年)。 このとき香川綾は東大内科を退局して2年経過しており、次男の妊娠中であった。夫・昇三(東大講師)の給料は五十円であったが、これは全て書籍代に消えていたという。 そこで香川綾は夫の亡父の遺産のうち二万円をもって杉並に十三件の家を建て、家賃収入月二百円、当人いわく「少々のぜいたくをしても生活には困らない」ほどの収入を確保したと述べている。 収入の全てが書籍代に消えるようでは活動などできなかっただろう。家賃収入、更に言うと夫の亡父の遺産があって初めて家庭食養研究会の設立も可能であったのだ。 第二。戦後、空襲で全損した学園の再建費用。 この費用は前述の杉並の家十三件を処分してつくったという。結果として夫の亡父の遺産二万円が効いた形となっている。 以上、第一にも第二にも「二万円の遺産」が効いていることがわかる。この最初の二万円がなかったら今日の香川栄養学園もなかったのではなかろうか。初期保有資本の重要性を思い知らされる自伝であった。
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