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太宰治 ちくま日本文学008
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/01/11 |
JAN | 9784480425089 |
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太宰治
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
黄金風景 最後に感じられる敗北と許しが印象的な本。お景は心の底ではどう思っているのか。いい記憶として残っているのか、忘れたのか。これは主人公にとっていいことで、そうでなければならないというのが性格が出ていて面白い
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「満願」「黄金風景」「千代女」「ヴィヨンの妻」あたりをとくに面白く読んだ。太宰治は知っているようで、まだ全然知らない。この一冊で「津軽 抄」や「女生徒」「トカトントン」「桜桃」などの名前だけ知っている名作を次々に読めたので、太宰の話がそこそこできるようになったかも。 はじめに挙げた四作は作品として面白いうえに太宰のイメージを次々に変えてくれた。太宰のことを私小説作家だと思っていたのが、フィクションを巧みに扱う私小説作家というようなふうに。 「千代女」や「ヴィヨンの妻」は展開の面白さで読んでいけることもさながらそれだけでなく、「千代女」は語り口の面白さ、「ヴィヨンの妻」はふいに329文字もある一文が書かれていたりする(2の冒頭の一文目)。太宰の作品をどう好きになるかを選ぶとしたら、このへんの面白さのなかに映る太宰だけのオリジナリティーか。 解説でも挙げられる「満願」、そして「黄金風景」は一瞬の風景の美しさ(そこに行き着くための登場人物のストーリーは必要なのであるが)が描かれたいい作品。サローヤンのなかでハチドリの小説がいちばん好きなのだが、それと同じ煌めきを見た気がする。ついに太宰も好きになれたやった。
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いつもそばにある本。 スッと手にとりパッと開いた頁をサッと目で追うだけで幸せな気持ちになる。そんな本。 この本の厚みがいいのかな。 デジタルでは味わえないこの感覚がいい。 仕事場のデスクでモーニング珈琲をやりながら、ヴィヨンの妻を読む。 今朝も幸せだ。
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