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植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2007/12/22 |
JAN | 9784093797795 |
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植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
昭和のスーパースター植木等。その実像に触れる。著者の植木等へのリスペクトが諸所に感じられ、読み終わった後はじんわりと温かい気持ちになれる。世代ドンピシャでは無いので全盛期は知らないが非常に充実した内容で興味深く読んだ。おすすめです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小松政夫氏が植木等氏を語るところは、ぐっと来るものがありました。どれほど植木等氏のことを心底敬愛したかが分かります。またクレージー・キャッのメンバーはみんな仲が良かった、大人の関係であったことが、メンバーの入れ替わりもなく息の長い芸能活動を続けてこられた理由だと想いました。ハナ肇氏や谷啓氏も味わい深い人ですね。メンバーの皆がレベルの高いミュージシャンだから、彼らの芸には品が感じられました。いまの芸人とはまったく違うものでした。
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植木等の全盛期というのを見ていないので、「のぼせもんやけん2」を読む前にちょっと「予習」しておこうかな、と。一世を風靡したスターだったことは知ってるけど、もう一つ実感が伴わないのだ。これを読んで、リアルタイムで見たかったなあとつくづく思った。 過労でダウンするほどの売れっ子であ...
植木等の全盛期というのを見ていないので、「のぼせもんやけん2」を読む前にちょっと「予習」しておこうかな、と。一世を風靡したスターだったことは知ってるけど、もう一つ実感が伴わないのだ。これを読んで、リアルタイムで見たかったなあとつくづく思った。 過労でダウンするほどの売れっ子でありながら、芸能人的虚飾とは無縁だったという人物像が実にかっこいい。酒も呑まず浮いた噂もない真面目な人柄で、その誠実さから多くの人が信頼し慕ったそうだ。 テレビやスクリーンでは「わかっちゃいるけどやめられない」であり、「お呼びでない?」であり、「無責任男」であったという、その落差が面白いが、ご本人は「もっときちんとしたものがやりたい」という苦悩がずっとあったのだとか。なんとも切ない気がする。 しかし、本書の中で複数の方が語っているとおり、植木等の一番の魅力は、出てくるだけでパーッとあたりが明るくなるような「華」を持っていたことであり、「いい加減・不真面目・無責任」というキャラクターを、まるで根っからそういう人であるかのように演じることができた、唯一無二の個性にあったのだろう。 よく思うのだが、自分自身が「こうありたい」と思い描く像と、人から見て「この人にはこれが合う」と思う姿は、しばしば食い違うものだ。その葛藤を抱えつつ、プロとして仕事を全うした姿にしみじみと感じ入った。 また、本書で強く印象に残るのが、クレージーキャッツのメンバーの仲の良さだ。結成以来メンバーは同じで(まだ解散していないそうだ)、多少の喧嘩はあっても、グループの危機はなかったという。ハナ肇や谷啓のユニークな個性にも多く筆が割かれていて、ここも面白かった。洒脱で、風通しが良くて、本当にオトナの集まりだったのだなあと思う。 執筆者が戸井十月であったのはちょっと意外だった。硬派な人というイメージだったので。本書は、植木等へのインタビューを中心に、豊富な周辺取材も加えてすっきりまとめられており、著者の敬意がよく伝わってくる気持ちの良い一冊になっていると思った。
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