介護施設で看取るということ いのちを見つめる1

甘利てる代【著】

• 販売会社／発売会社: 三一書房
• 発売年月日: 2007/12/22
• JAN: 9784380085000

商品レビュー

2020/12/26

この本に出てくる、「園田苑」を調べてみた。

1988年10月オープン。
サービス内容は、
・特別養護老人ホーム
・ショートステイ
・デイサービス
・ホームヘルプサービス
・ケアプラン
・小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護というのは、

地域の要支援・要介護の高齢者に通い・泊り・訪問の３つサービスを柔軟に組み合わせて、在宅生活を支援するサービス。
馴染みの職員が３つのサービスを対応する。

2011/11/27

福祉系ライターの方による取材式のエッセイ。いくつもの事例に何年もかけて筆者が携わってきて出来上がった作品。ライター視点だからこそ、介護側と利用者側の正直な気持ちを聞けているのだと思う。その点に価値がある。取り上げられてる施設が素敵なところばかりで生々しい実態というよりは、発展途上の課題はまだまだありつつも介護のよき未来へとプラスなイメージに感じた。
はじめて介護関係の本に触れた自分としては読みやすく、いくつも事例があり、所々制度上の問題点や苦悩もとりあげられていて満足。介護という職にますます興味をもった。

簡単に要約すると、ターミナルケアにおいては何よりも（家族など）利用者主体で判断するという事。施設は死を待つ人の場所ではない、利用者の日常の中の出来事として死をとらえること。特別扱いしない（死をタブー扱いにもしない）こと。

ただこの本は看取り視点の本であったため、施設での生活、病院、利用者自身についてはあまり書き込まれてなかったのでまた別の本を読んでみたいと思う。