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大地(一) 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1997/02/19 |
JAN | 9784003232019 |
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大地(一)
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商品レビュー
4.5
17件のお客様レビュー
亡き父が一番好きだった小説 尊敬する父の感性を感じたくて20年ほど前に読んだ 素晴らしい小説を読めたことに感謝、父との絆を感じる大切な本
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一巻だけの内容を簡単に述べてしまうと農民の成り上がりの物語。 貧しい農民は一生懸命働いて大金持ちになりました、めでたしめでたし、とどこか寓話的ですらある。 もちろん、めでたしめでたしで終わるわけもなく、お金持ちになり、大家と呼ばれるようになっても、妻や妾、息子や娘や叔父・甥の親戚づきあいなど、王龍の家の中のゴタゴタが収まることはない。 しかし、どんな時でも彼が持っている大地だけが王龍を支え癒やしてくれたのだ。 彼は大地とともに産まれ、生き、そして大地に還っていった。 飢饉で貧しく、食べるものがなくて苦しい時でも、自分には土地があると言って、自らを奮い立たせていた。 もちろん、土地を買うのにもお金がいるし、土地を持っているだけでは意味がなくそこから作物ができなくてはならない。 農作業をする王龍を生涯支えたのが妻の阿藍であった。 阿藍は美人ではなかったが、彼を献身的に支え続けた。 阿藍のおかげで王龍は大家になれたと言っても良いのだろう。 そのため、大地の第一部の主人公は確かに王龍なのだが、阿藍も同じく影の主人公としての立場をもっといて、彼女に対する描写は非常に強い印象を残す。 パール・バック自身が女性だからというのも理由の一つかもしれない。 個人的には阿藍が死ぬシーンが一番心に来るものがあった。 彼女の親に捨てられたというつらい思い、奴隷だったことの苦難、夫の愛人に対する嫉妬、息子を生み旦那を大家にしたという自負、そして旦那への愛情と裏切りに対する憎しみ、それらが死の直前に現れては消えていき、その姿は王龍を考えこませてしまうことにもなる。 王龍にとっては、阿藍も大地の一部、もしくは大地そのものの存在だったのではないだろうか。
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土地にこだわり逞しく生きる民を描いた小説。時代か、平気で奴隷という表現が飛び交い、登場する。逞しく生きるとは、どういう事か。怠惰に悩む余裕のないほど、その日食べるのに必死で、しかし、子供を生み、育てる事。世代の継承と生命の維持への力強い意思。小説からはそんな事を感じた。
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