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ミシン
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ミシン
¥275
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商品レビュー
3.8
50件のお客様レビュー
明治に誕生し、大正から昭和初期、古屋信子さんを中心とした少女小説系の雑誌が人気を博していたそうです。第二次世界大戦で、出版界から姿を消していましたが、戦後、荒廃した日本の少女達の為、少女は少女らしくロマンチックにと、ジュニアそれいゆが創刊されます。残念ながら、さすがにその世代では...
明治に誕生し、大正から昭和初期、古屋信子さんを中心とした少女小説系の雑誌が人気を博していたそうです。第二次世界大戦で、出版界から姿を消していましたが、戦後、荒廃した日本の少女達の為、少女は少女らしくロマンチックにと、ジュニアそれいゆが創刊されます。残念ながら、さすがにその世代ではなく、この後、その流れの「小説ジュニア」を愛読していました。(早熟系小学生だったわ。) その少女文化の継承者として、乙女のカリスマと言われているらしい野ばらさん。初読です。 文章が、ちょっと懐かしいお嬢様風。悪くない。 「世界の終わりという名の雑貨店」ではvivienneWestwoodの洋服を着た、顔に痣を持つ少女との言葉さえ要らない純愛を破滅的に。 「ミシン」では MILKの洋服を愛するパンクバンドのボーカル少女と ファン以上の感情を持つ少女との依存的関係性を。これがエスなのかな? 少女達が、自分の着たい洋服を着て、自信を持ったり、元気になるのはすごく良い。 ご自身も洋服にこだわりがあり、ロリータファッションを牽引されているとか。 続けて続編いきます。
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- ネタバレ
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やはり、確かなものは過去にあり、永遠は過去にある。ということを再確認した。 こんな愛の形はある。 願うことが何かに繋がる。 という希望もある。 この地獄は、愛の最終形態なのか。 想像する結末が、読者の気持ちを現すような気がする。
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一瞬近代文学を思わせるような美しい文体なのだが、2000年代に書かれたものということで衝撃を受けた。 2作品ともハッピーエンドではないし、節々にネガティブな空気感を醸し出す作品ではあるが、愛の発見と喪失があまりにも魅力的にかかれているので、後味の悪さというよりも現実の愛のあり方...
一瞬近代文学を思わせるような美しい文体なのだが、2000年代に書かれたものということで衝撃を受けた。 2作品ともハッピーエンドではないし、節々にネガティブな空気感を醸し出す作品ではあるが、愛の発見と喪失があまりにも魅力的にかかれているので、後味の悪さというよりも現実の愛のあり方について考えさせられる良い意味での気持ち悪さが残る作品だった。
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