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高宗・閔妃 然らば致し方なし ミネルヴァ日本評伝選
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2007/12/10 |
JAN | 9784623050352 |
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高宗・閔妃
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カメレオン的にその寄る所を変え、表情が見えづらい高宗の評伝。帝王学を学んだ訳でもなく、幼くして即位しても実父の権勢の下にあり、閣僚や周辺国に翻弄されながらも67歳迄その意を表し続けた。面従腹背、朝令暮改の心理も伺える。専制帝国としてのロシア、立憲君主国としての日本に対し、立ち向か...
カメレオン的にその寄る所を変え、表情が見えづらい高宗の評伝。帝王学を学んだ訳でもなく、幼くして即位しても実父の権勢の下にあり、閣僚や周辺国に翻弄されながらも67歳迄その意を表し続けた。面従腹背、朝令暮改の心理も伺える。専制帝国としてのロシア、立憲君主国としての日本に対し、立ち向かうこともできない、動乱の時代の弱小国の中心で、1人の人間としての人生と、君主としてのその思いはどうだっただろうか。
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[ 内容 ] 高宗(一八五二~一九一九)李氏朝鮮第二十六代国王、大韓帝国初代皇帝(在位一八六四~一九〇七)。 閔妃(びんひ/ミンビ、一八五一~一八九五)明成皇后。 清国との朝貢体制の下、限られた国際関係しか持てなかった韓国は、西欧列強や新興国日本に対していかに対処しようとしたか。...
[ 内容 ] 高宗(一八五二~一九一九)李氏朝鮮第二十六代国王、大韓帝国初代皇帝(在位一八六四~一九〇七)。 閔妃(びんひ/ミンビ、一八五一~一八九五)明成皇后。 清国との朝貢体制の下、限られた国際関係しか持てなかった韓国は、西欧列強や新興国日本に対していかに対処しようとしたか。 相次ぐクーデタ、大規模な内乱、日清・日露戦争、そして日韓併合。 歴史の流れに翻弄された国王夫妻の軌跡を描く。 [ 目次 ] プロローグ 生家との訣別 第1章 生家と養家―朝鮮王族に生まれて 第2章 大院君執政期とその帰結―制度的裏づけなきリーダーシップ 第3章 高宗の親政、そして挫折―若き国王による失敗 第4章 壬午軍乱―養家と生家の激突 第5章 甲申政変と清国との葛藤―勢力均衡政策の開始 第6章 日清戦争への道―列強と臣下との対立 第7章 乙未事変―閔妃の死 第8章 露館播遷と大韓帝国―高宗の孤独な覇権 第9章 破局―日露戦争 第10章 韓国の保護国化と高宗の退位―然らば致し方なし エピローグ 退位後の高宗 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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朝鮮半島の近代史を見ることは、日本ではタブー視されているのでしょうか。例えば日露戦争史に比較して日清戦争史は余り語られないし、日露戦争史でも導火線となった朝鮮半島よりも、主戦場となった満州の方が主に語られます。本書は日本の植民地化に至る朝鮮半島近代史を、最後の皇帝高宗の視線から描...
朝鮮半島の近代史を見ることは、日本ではタブー視されているのでしょうか。例えば日露戦争史に比較して日清戦争史は余り語られないし、日露戦争史でも導火線となった朝鮮半島よりも、主戦場となった満州の方が主に語られます。本書は日本の植民地化に至る朝鮮半島近代史を、最後の皇帝高宗の視線から描いたもの。どちらに偏ることもなく、平明に語られていると思います。高宗はリーダーの器ではなかったが、中国に模倣した王政下では、制度上は独裁も可能な強い権力を持っていた。一方で何度も身命の危機に晒されたことで、その視線は国の発展よりも個人レベルの安全に落ちていったと感じる。恐らく儒教的な強い善意からスタートした政治家だけに、最後に自らの政治を振り返って、どう感じたのだろうか。
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