P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック

日本プロジェクトマネジメント協会【企画】

• 販売会社／発売会社: 日本能率協会マネジメントセンター
• 発売年月日: 2007/12/01
• JAN: 9784820744696

商品レビュー

2024/06/27

P2Mプロジェクト＆プログラムマネジメント標準ガイドブック
新版
企画：日本プロジェクトマネジメント協会

またぞろ、プロジェクト管理の本かとおもってみてみましたが、ちょっと違っていました

プロジェクトマネジメント　１つのプロジェクトを成功に導く手法
プログラムマネジメント　　複数のプロジェクトを統一的に管理する手法

プログラムとは、コンピュータプログラミングではなく、複数のプロジェクトを１つのかたまりとしてみた単位をプログラムといっていて、プロジェクトの上の概念です。

Ｐ２Ｍタワーというが最初にでてきて、これらの関係を図示してくれています

階層１　ミッション
階層２　プログラムマネジメント（複数のプロジェクトを管理）
　　【統合マネジメント】
　　ミッション・プロファイリング
　　アーキテクチャー・マネジメント
　　プログラム戦略マネジメント
　　プログラム実行の統合マネジメント
　　アセスメント・マネジメント
　　コミュニティ・マネジメント
階層３　プロジェクトマネジメント
　　【個別マネジメント群】
　　プロジェクト戦略マネジメント
　　プロジェクトファイナンスマネジメント
　　プロジェクトシステムズマネジメント
　　プロジェクト組織マネジメント
　　プロジェクト目標マネジメント（通常のプロジェクト管理）
　　　　①ライフサイクルマネジメント（①～⑧が階層４）
　　　　②スコープマネジメント
　　　　③タイムマネジメント
　　　　④コストマネジメント
　　　　⑤アーンドバリューマネジメント
　　　　⑥品質マネジメント
　　　　⑦報告・変更・課題管理
　　　　⑧引き渡し管理
　　プロジェクト資源マネジメント
　　リスクマネジメント
　　情報マネジメント
　　関係性マネジメント
　　バリューマネジメント
　　コミュニケーションマネジメント

第１部　Ｐ２Ｍとは何かの解説、全体観
第２部　個別管理たるプロジェクト管理の概要の説明
第３部　プログラムマネジメント、各プロジェクトの共通観、統合、アセスメント
第４部　ここが通常のＰＭ：プロジェクトマネジメント、プログラムマネジメントを意識する

複数のプロジェクトに共通性をもたせ、組織全体の最適化と、共通化を図るのが、Ｐ２Ｍと理解しました

目次

P2Mガイドブックの改訂にあたって
はじめに

第１部　Ｐ２Ｍエントリー
　第１章　Ｐ２Ｍとは何か
　第２章　Ｐ２Ｍの特長
　第３章　Ｐ２Ｍの「使命達成型職業人」とは（Ｐ２Ｍの育成提案の人材像）
　第４章　プロジェクトマネジメントからＰ２Ｍへの発展
　第５章　Ｐ２Ｍの構成および学び方
　第６章　Ｐ２Ｍの活用分野
　第７章　Ｐ２Ｍにおける実践力
　第８章　Ｐ２Ｍに基づくプロジェクトマネジメント資格認定制度
第２部　プロジェクトマネジメント
　第１章　プロジェクトとは
　第２章　プロジェクトマネジメントとは
第３部　プログラムマネジメント
　第１章　プログラムによる戦略の実践
　第２章　プログラムとプログラムマネジメント
　第３章　プログラムの共通観
　第４章　プログラム統合マネジメント
　第５章　コミュニティマネジメント
第４部　個別マネジメント
　第１章　プロジェクト戦略マネジメント
　第２章　プロジェクトファイナンスマネジメント
　第３章　プロジェクトシステムズマネジメント
　第４章　プロジェクト組織マネジメント
　第５章　プロジェクト目標マネジメント
　第６章　プロジェクト資源マネジメント
　第７章　リスクマネジメント
　第８章　情報マネジメント
　第９章　関係性マネジメント
　第10章　バリューマネジメント
　第11章　コミュニケーションマネジメント

用語解説
図表索引
索引
「Ｐ２Ｍ」改訂協力者・執筆者

ISBN：9784820744696
出版社：日本能率協会マネジメントセンター
判型：A5
ページ数：616ページ
定価：3800円（本体）
2007年12月10日初版第1刷
2012年10月15日第10刷

2013/03/16

プロジェクトマネジメントとプログラムマネジメントについての教科書。PMC、PMSといった資格試験の出題範囲となっているため読んだが、相当にわかりにくい。

語句の定義が統一されていないため、同じような事を章ごとに違う言い回しをしている気がするし（P2M自体が比較的新しい学問なので本書ばかりを責められないが）、文章も悪文が多い。

理解させるための本というよりも、用語解説に力を割いている気がするので、資格のためと割り切って読むか、本書で解説された用語や概念を出発点に自分で理解を深めていくと良いと思う。

2008/03/13

自分がしている仕事を何といっていいのか分かりませんでしたが、この本に出会い今はプロジェクトマネジメントをしていると、言えるようになりました。こういった体系だってちゃんとした内容の本はあまり無く非常に参考になります。自分の経験や知っている範囲だけで今までやってきましたが、こうやってちゃんとスキームが出来ているので、勉強になります。