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ガリレイの生涯 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2004/07/01 |
| JAN | 9784003243923 |
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ガリレイの生涯
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ガリレイの生涯
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商品レビュー
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地動説を提唱したガリレイを題材に、科学者と権力の関係と、民衆が真理を求め変わっていく時代を描いた戯曲。 私が今年読んだなかでは、思想的にギンズブルグの『チーズとうじ虫』に連なる作品。『チーズ〜』はジョルダーノ・ブルーノの死を予告して終わるが、本作でも当然教皇庁に逆らい殺された...
地動説を提唱したガリレイを題材に、科学者と権力の関係と、民衆が真理を求め変わっていく時代を描いた戯曲。 私が今年読んだなかでは、思想的にギンズブルグの『チーズとうじ虫』に連なる作品。『チーズ〜』はジョルダーノ・ブルーノの死を予告して終わるが、本作でも当然教皇庁に逆らい殺された思想家として何度もブルーノが話題に上がる。そして火刑になったブルーノとならなかったガリレイの対比は全体のテーマに深い影を落としている。 私はこの作品で描かれるガリレイの複雑さが好きだった。人間の理性を信じながら、実の娘の知性は全く信じていない。ペストのあいだも家に残り続けてくれた家政婦に感謝しながら、彼女の息子には言い訳してしまう。自身の研究費を得るためなら他人の発明も自らの手柄にし、教会やメディチ家にもおもねることができる打算高い人物。かと思えば、百姓たちのためにも〈世界という劇場〉に割り振られた役割を守り続けるべきだと語る修道僧相手に、「必然性とはあくせく働いて死ぬ必然性しかないのでしょうか?」と説き、ラテン語ではなく「民衆の言葉」で『天文対話』を書く。 ここにいるガリレイは革命を志しているわけじゃないし、できれば教会の機嫌を損ねずに研究を続けたいと願っているが、だからといって小心でも意気地なしでもない、非常に多面的な人物だ。自説に殉死して英雄にならなかったがために、より現代的な科学者のイメージを投影できるキャラクターなのだとも言える。 初稿ではガリレイが屈辱に耐え忍びながらも、長期的に見て〈正しい人〉だったというニュアンスで幕が閉じる作品だったという。だがアメリカから日本への原爆投下を受け、ブレヒトの科学者観が変化した。この経緯は巻末の「『ガリレイの生涯』の覚え書」で詳しく語られているが、「新時代」という言葉への懐疑的な意見をはじめとして2020年代に重ね合わせて読むこともできる文章だった。 それでもやっぱり、本作前半で提示されるような理性と民衆の力を信じるガリレイ像は魅力的なのだ。サグレドとの問答で発せられる、「僕は理性が人間に及ぼすおだやかな暴力[ちから]を信じている」という言葉。百姓出身で物理学を学ぶ修道僧との対話。そして第9場の、「私の意図は、自分がこれまで正しかったかを証明することではなく、正しかったかどうかを見つけだすことだよ」から始まる、科学者のアティチュード表明のような長台詞。特に最後の一連には強く心動かされた。異端審問に呼びだされるまでのガリレイは、狡猾に教会の裏をかきながらも理想主義者であり続けた。これは単にガリレイの英雄的イメージを失墜させるために書かれたのでも、現代の学者を断罪するためだけに書かれたのでもない、普遍的な一人の人間の挫折の物語なのだ。
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ブレヒトのガリレイの生涯を読み終わる。科学者の社会的な責任にっいて、ガリレオの変節の意味を問うた作品。 舞台では4時間近い大作。筋を追うのに、大変だった。最後の方の、ガリレイの長セリフがいい。
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残業が終わって帰りの電車を待つ間そして電車の中で、光文社新訳との違いを意識して速読。岩淵の訳はやはり硬質というか文法に忠実というか実に岩波っぽい。やっぱりクライマックスは異端審問所に喚ばれたガリレイが拷問器具を前にして無理矢理頭を下げさせられた場面、一転して田舎町で"新...
残業が終わって帰りの電車を待つ間そして電車の中で、光文社新訳との違いを意識して速読。岩淵の訳はやはり硬質というか文法に忠実というか実に岩波っぽい。やっぱりクライマックスは異端審問所に喚ばれたガリレイが拷問器具を前にして無理矢理頭を下げさせられた場面、一転して田舎町で"新科学対話"が伝わっている場面への転換でしょう。戯曲ならでは。ナチス台頭を憂いたブレヒトの真骨頂。ドイツ語が読めたら自分の間合いで味わえるのに。
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