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やがてヒトに与えられた時が満ちて… 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/11/21 |
JAN | 9784043820016 |
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やがてヒトに与えられた時が満ちて…
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やがてヒトに与えられた時が満ちて…
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やがてヒトに与えられた時が満ちて… 静かな黙示録。 グレート・ハザードと呼ばれる厄災により、ヒトが住めなくなった地球から一握りの人々がラグランジェポイントに作られたスペースコロニーに移り住んで数世紀後のお話。 主人公を含めヒトは、CPUの管理する快適な環境で、過酷な労働もなく、平穏に暮らしています。その代わりに過去に対する興味、特に地球に関するものは御法度。 そんな中で、主人公は影を研究している(ラグランジェコロニーには均一な分散光しかないので、影はできない)グループと出会い太陽を見に行ったり、タイムトラベルをしているラグランジェ本人と問答をしたりして、徐々にグレート・ハザードに至る秘密にふれていくことになります。そして、CPUに選ばれて、独り旅立つことになるのですが。。。 ”文明は成功したり失敗したりするものではない。文明は生まれ、変化し、いつか消滅する。それは一つの現象であって、全ての現象には始まりと終わりがある。ただ、ヒトは自分たちの手の中に進化の装置を持ってしまったことの意味を誤解して、先を急ぎ、終末を早めてしまった。” この言葉に竹蔵は共感すると共に、今話題になっている環境問題に対しての予想とあきらめを今から10年以上前に表明している池澤氏の慧眼(もしかしたら、予想とは異なる未来があるのかもしれないですが)に感服です。 竹蔵
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SF小説の体裁をとっているけど、むしろ小説の形を借りた、起こり得るひとつの未来予想的な印象。 いや、未来をテーマにしたSFって皆そうなのでは?とも思うけど、それとはちょっと違う。 何が違うかというと、うーん、悪い意味でなく、物語性の乏しさか。世界の転換的なことが起きているのに、実...
SF小説の体裁をとっているけど、むしろ小説の形を借りた、起こり得るひとつの未来予想的な印象。 いや、未来をテーマにしたSFって皆そうなのでは?とも思うけど、それとはちょっと違う。 何が違うかというと、うーん、悪い意味でなく、物語性の乏しさか。世界の転換的なことが起きているのに、実に淡々と進む。主人公がそういう性格だからかもしれないけど。 あくまでSF小説として読むなら、結局ラグランジュ氏は何だったのか?ヤウンデはその後どうしたのか?というあたりが不満。 でも、こういう静けさは、池澤さんらしくて好きだ。
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あとがきにもあるように”サイエンス・フィクションであると同時に、スペキュラティブ・フィクションでもあるSF”である。 奇想天外さはなくオーソドックスな設定。すこし教訓的。途中からストーリーは溶けてゆき主人公の思索と問わず語りになっていく。
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