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青色讃歌
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2007/11/30 |
JAN | 9784309018362 |
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青色讃歌
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商品レビュー
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13件のお客様レビュー
同棲している彼女が(1週間だけ)飼っていた野良猫のマリーを日々探している28歳フリーター高橋。 物語に動きができるということは、出会いが否応なくやってくる。彼女に強要されて猫探しのポスターを作り、出来が悪いと作り直しを迫られ、友人でデザイナーの設楽に制作のお願いに行ったりする。彼...
同棲している彼女が(1週間だけ)飼っていた野良猫のマリーを日々探している28歳フリーター高橋。 物語に動きができるということは、出会いが否応なくやってくる。彼女に強要されて猫探しのポスターを作り、出来が悪いと作り直しを迫られ、友人でデザイナーの設楽に制作のお願いに行ったりする。彼女のめぐみもそうだが、出てくる人殆どが定職に就いておらず、唯一勤め人らしい大西は一癖も二癖もあり、ちょっとまともではない。なのに「定職に就いている」というだけで大西に説教される高橋。 高橋は、基本的には受け身で、積極的に何かをしようとは思っていない。それは履歴書を書くときに志望動機と自己PR欄を書きあぐねるとことでも端的に表現されている。 猫探しはさながら地獄巡りであり、そこで出会った大西を始めとした人々は、結局猫探しには何一つ貢献していない。高橋のためになった印象も無い。しかし高橋はそれを否定的に捉えるでもなく、案外(大西との一件以外は)と楽しそうなのだ。そういうところが彼の特長であり、欠点にもなるのかも知れないなと感じた。 読んだ我々ももちろん得るものは殆ど無い。唯一、猫を探す時ノウハウくらいだろうか。 ちょっと前の、ちょっとだけ牧歌的な時代だった時に牧歌的な存在だったフリーターたちだなあと思った。そういう時代の記録として、アリなんじゃないかと思った。 最後にあれだけ熱心にコレクションしていた石を捨てためぐみは、何を考えてのことだったのかな。でも、多分だけれどあの石は、彼女の、うだつの上がらない高橋に対してのわだかまりの象徴だったのではないかなと感じた。 この不安定な世の中では果たして彼らが「めでたしめでたし」となったかは分からないけど、このままサラリーマンを続けるにしても、結局「フローの会」に舞い戻るとしても、そこそこ生きていくんだろうな、と感じさせるものがある。まあ、頑張って欲しい。
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同世代の感覚で溢れていた。 なんというか、この薄っぺらさの薄さ加減とか、疑問を持つ視点の角度とか、酒の飲み方とか。 変な懐かしさすら感じた。 こんな空気を吸ったことがあるわ、みたいな。 面白かった。
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ほのぼのとした、結構良いお話。 笑えるところも多々あって。 マリーが死んでいたところだけ、ちょっとリアルさがなかったような気がする。 プレハブの中に餌まで置いてあったのに、紐に絡まって死んでたなんてアリ…!? 紐を解くのに必死で力尽きるって、猫ってそんなに体力ないの? なんだか...
ほのぼのとした、結構良いお話。 笑えるところも多々あって。 マリーが死んでいたところだけ、ちょっとリアルさがなかったような気がする。 プレハブの中に餌まで置いてあったのに、紐に絡まって死んでたなんてアリ…!? 紐を解くのに必死で力尽きるって、猫ってそんなに体力ないの? なんだか、そこだけ納得いかないなぁ。
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