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高山文彦【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2007/11/14
JAN 9784163696805

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商品レビュー

4.7

3件のお客様レビュー

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2009/11/04

本当に素晴らしい一冊。 中上健次の生涯を見事に書き上げていて、それでいて随所に著者の中上健次への愛情を感じる暖かい内容で、胸が熱くなった。

Posted by ブクログ

2008/05/11

渾身、の評伝だった。ぐんぐん引きこまれて圧倒された。 改めて中上健次の作品を読み返してみようと思った。 著者は『火花 北条民雄の生涯』も書いている人。18の時、大学の友人に薦められて『いのちの初夜』を読み、衝撃を受けたことを思い出す。作中にも中上が北条民雄について言及する...

渾身、の評伝だった。ぐんぐん引きこまれて圧倒された。 改めて中上健次の作品を読み返してみようと思った。 著者は『火花 北条民雄の生涯』も書いている人。18の時、大学の友人に薦められて『いのちの初夜』を読み、衝撃を受けたことを思い出す。作中にも中上が北条民雄について言及するシーンがある。 作成日時 2008年01月27日 10:53

Posted by ブクログ

2008/02/28

内容が重いので心して読まないと大変です。疲れました。高山作品は火花、水平記に続いて読んでおり、共通しているのが被差別部落問題。中上にそういった背景があるのはなんとなく知っていましたが、この本を読み彼の言葉でいう「路地」の世界や彼の生涯、作品について知ることができました。といっても...

内容が重いので心して読まないと大変です。疲れました。高山作品は火花、水平記に続いて読んでおり、共通しているのが被差別部落問題。中上にそういった背景があるのはなんとなく知っていましたが、この本を読み彼の言葉でいう「路地」の世界や彼の生涯、作品について知ることができました。といっても「路地」を題材にした彼の主な作品群は未読で、確か亡くなる直前まで連載していた「軽蔑」しか読んだことがありません。これは「被差別部落」を強く感じさせるものではないのですが(気がつかなかっただけかも)、この中で主人公真知子が何度もつぶやく「男と女は五分と五分」というセリフが、中上の母親の言葉だったことを知り驚きました。中上の母は、母としてではなく女として生きた、と書かれていますが、路地の世界ではそれもまたひとつの生き方、そうしなければ行き抜けなかったのではないかと思えました。出自に向き合い、自分自身も家族をも傷つけながら、それを題材にして書かなければ生きていけない、文学者、作家というのはこういうものなのか、と恐ろしくさえ思いました。

Posted by ブクログ

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