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我、拗ね者として生涯を閉ず(下) 講談社文庫
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我、拗ね者として生涯を閉ず(下) 講談社文庫

本田靖春【著】

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我、拗ね者として生涯を閉ず(下) 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2007/11/14
JAN 9784062759076

我、拗ね者として生涯を閉ず(下)

¥220

商品レビュー

4.7

3件のお客様レビュー

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2013/02/16

自分の命を削ってまで「黄色い血キャンペーン」を展開、社会部記者として自らの信義に生きた。清貧を貫き、短所や非は素直に認める。ジャーナリストとして書き手として尊敬する。

Posted by ブクログ

2011/02/28

2011.2.27読了。 2日間で一気に読み切った。 「黄色い血」キャンペーンは身震いするほど壮絶な戦いだったと思う。信念と行動力が、今の献血システムを作ったのかと思うと、本当に頭が下がる。 自分でもブレない軸を持って、信念を貫けるような生き方がしたい。 絶対本棚に残したい一冊。

Posted by ブクログ

2010/12/19

いい本。痛快。僕も本田靖春のような日本人になりたい。 「景気回復のために、消費拡大が叫ばれている。経済学的にはそうなのであろうが、人間にはモノより大切なものがありはしないか。もうモノは卒業しなければならない。でないと、自分たちはそれと気付かないまま、日本人の傲慢が世界を押し渡る...

いい本。痛快。僕も本田靖春のような日本人になりたい。 「景気回復のために、消費拡大が叫ばれている。経済学的にはそうなのであろうが、人間にはモノより大切なものがありはしないか。もうモノは卒業しなければならない。でないと、自分たちはそれと気付かないまま、日本人の傲慢が世界を押し渡るであろう。保守化、政治的無関心は、大きな危険性をはらんでいる。飽食の日本人は、食べ物を口に詰めるより、頭と心に詰めるべきものがありはしないか。」 「自民党を中心とする生活には、国家としての理想像がない。つまりは、この日本国には夢がない、ということである。そういう基本をないがしろにした指導者の下で、努力はしない、辛抱はできない、そのくせおいしい生活は人並み以上にしたいという、身勝手で自己中心的な国民が、大量にはびこってしまった。社会性を欠いた彼らには、きわめて残念なことながら、日本の腐った政治を変える能力はない。悲しい予測だが、この国は間違いなく滅ぶであろう。」 「私は前に、豊かさは諸悪の根源といった。貧しい時代を切実に生きた人々は、真面目で、努力家で、忍耐強く、前向きだったように思う。いまは、それらがすべて失われている。だから日本を昔の貧乏国に戻せ、とは、いくら私でも言いはしないが、いまの日本人は嫌いだ、とだけは力をこめていっておこう。」 「いまの日本人は、よくいわれているように、自己中心的で身勝手である。言いかえるならば、社会性をいちじるしく欠いている。社会生活を営むからには、なにがしかでも社会に貢献したい。そう思うのが普通であろう。だが、わが国ではそうではない。世のため人のため、などと口にしたら、周囲は白けるであろう。まして、社会正義なんてことばを吐いたら、変人扱いされるのがおちである。私たちは絶対神を持たない。だから、世のすべてのことが人間同士のやりとりということになる。ずるく立ち回っても、嘘をついても、法律に触れないかぎりだいたいにおいて許される。なぜなら、相手も人間であって、胡散臭さにおいて、こちらも向こうも大した変わりはないからである。ところが、相手が神ならそれこそすべてお見通しで、騙しはきかない。そう考えるのが良心というもので、その源から犠牲や奉仕の精神が生まれてくるのだと思う。良心を持たない人間は、ボランティアには不向きである。なにせ、自分さえよければそれでいい連中だからである。」 「テレビを観るとバカになる、というのは本当である。職業的ミーハー集団ともいうべきテレビ局が、バカを相手にバカ番組ばかりつくっているのだから、元来、バカの資質がある視聴者たちが正真正銘のバカになるのは、当然の成り行きであろう。いまは愚民の最盛期である。そうした風潮を招いた元凶はテレビ(いちおうNHKは除く)である、と断言して憚らない。ことばが軽くなったと嘆いて自刃したのは三島由紀夫だが、思想・信条を越えて深く共感する。とくにテレビの連中は、知性を磨くことも、教養を深めることもしないから、軽い乗りで調子よく喋るのが主流で、使うことばに重みというものがない。」 「この半世紀余を振り返って、私たち日本人が成し遂げた最大の偉業は、奇蹟的な経済発展を以て永年にわたる貧困を追放したことであり、最悪のものは、消費熱に浮かされ、欲望の充足にのみ心を奪われて、取り返しのつかない精神的荒廃を招いてしまったことである。」 「かつて、私たちは、ひとしく貧乏人であった。でも、お仲間のほとんどは、成り金に変貌してしまった。貧乏人の立場からしか見えないものがいっぱいある。私は誇りを持って、貧乏人の孤塁を守る。間違っても、成り金の仲間入りはしない。」 「民主化は精神的近代化に始まる。しかし、日本人の多くは、民主化する手前のところでポチ化していった。差し出された所得倍増という餌に、ころりと行ってしまったのである。ポチ化した愚民たちには、理想なぞというハラの足しにならないものは不用である。反戦とか平和とかいっても、見向きもしない。そんな空念仏より、小綺麗な家に住んで、旨いものを食べて、他人より目立つお洒落ができるかどうかの方が、重大関心事なのである。」

Posted by ブクログ

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