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されどわれらが日々― 新装版 文春文庫
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されどわれらが日々― 新装版 文春文庫

柴田翔【著】

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されどわれらが日々― 新装版 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2007/11/10
JAN 9784167102050

されどわれらが日々― 新装版

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商品レビュー

3.3

39件のお客様レビュー

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2024/03/05

今まで読んだことのないような種類の本を初めて手にしたきっかけは池袋のジュンク堂の一角にあった本棚だった。 本音屋と書かれたその本棚には黒い本が立ち並び 自分の本音と向き合うため、タイトルも見ずに本を買うというものだった。 読んでみての感想だが、 今までの自分だったら第1章の途中...

今まで読んだことのないような種類の本を初めて手にしたきっかけは池袋のジュンク堂の一角にあった本棚だった。 本音屋と書かれたその本棚には黒い本が立ち並び 自分の本音と向き合うため、タイトルも見ずに本を買うというものだった。 読んでみての感想だが、 今までの自分だったら第1章の途中で 積読と化しているだろう。 どうしても文章が馴染まないのは 知識に乏しい想像しずらい時代の話だからだろうか。 それでも最後まで読破できたのは ところどころ共感のできる、または、 言語化できていなかった気持ちを表してくれていた ことに感動できたからだろうか。 この本を読み終えた時に初めて表紙と帯をみたが、 この本を読み終えてマッチングアプリを 登録できる人はどのような解釈で この本を閉じたのかがとても気になった。

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2023/10/15

夏目漱石の「こころ」を読んだ時の感覚に似ている。大学闘争という事象を経て、さまざまに内面と向き合うその心の在りようが、ナルシズム的と言ってしまえなくもないが、それを超えて真摯で辛辣で読んでいて胸が震わされる。それでいて、恋をすることの喜びや哀しみのみずみずしさが端々で描かれ、そこ...

夏目漱石の「こころ」を読んだ時の感覚に似ている。大学闘争という事象を経て、さまざまに内面と向き合うその心の在りようが、ナルシズム的と言ってしまえなくもないが、それを超えて真摯で辛辣で読んでいて胸が震わされる。それでいて、恋をすることの喜びや哀しみのみずみずしさが端々で描かれ、そこにもまた胸を震わされる。 少し前の本にはなるが、全くもって色褪せない名作と思う。

Posted by ブクログ

2023/02/18

【内容】  本作は、1950年代の極左冒険主義と称されるような暴力行使による現状変更(革命)を目指す学生たちを描いた作品である。   ただ、彼らは六全協(日本共産党本部が軍事革命路線の変更を決めた会議)によりその目的、彼らの日々の生活における「充実」そのものを失うことになる。  ...

【内容】  本作は、1950年代の極左冒険主義と称されるような暴力行使による現状変更(革命)を目指す学生たちを描いた作品である。   ただ、彼らは六全協(日本共産党本部が軍事革命路線の変更を決めた会議)によりその目的、彼らの日々の生活における「充実」そのものを失うことになる。  本作はむしろ、六全協後の彼らの「人生の意味」の崩壊、物語性が失われた空虚な茫漠とした日々を描いている。 【感想】  当時の若者が、闘争や革命を標榜し、それに対して燃えるように身を焦がしていた様子が伝わってくる。また、そのイデオロギーが崩壊した後の身を空にするような虚無感も、同時によく伝わってくる。  当時の若者は、自らが吸う空気(共産主義)の確かさを信じていた、あるいは信じようとした。その憧憬にも似た感情を、本作はセンチメンタルに、そして美しく描いている。

Posted by ブクログ

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