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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 1984/03/01 |
JAN | 9784198128906 |
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「酉の市」に、数多くの屋台が出てにぎわっていた。 「この露天商の人たちは、かつては香具師(てきや)と呼ばれ、かなり永い伝統と歴史の中で特殊な世界を形成しながら育ってきた零細企業の原点ともいえる連中である」と著書は述べている。 今回の本は、1984年発行の古本だが...
「酉の市」に、数多くの屋台が出てにぎわっていた。 「この露天商の人たちは、かつては香具師(てきや)と呼ばれ、かなり永い伝統と歴史の中で特殊な世界を形成しながら育ってきた零細企業の原点ともいえる連中である」と著書は述べている。 今回の本は、1984年発行の古本だが、興味深い。 夜店を構成する3つの要素として、場所、物、人を上げている。 的屋は場所のことを「庭」または「所場(しょば)」といい、専有権者を「庭主」と呼び、どこの店をどこに出すか決めるのを「ショバ割」というそうだ。 ショバ割には苦労が多いそうだ。一番良い場所をもらっても、その年の商品の流行性やでお客の層によってネタの選択を誤ると全然売れませんと、ショバ割をする親分は言った。 夜店のルーツをたどると天保にまでさかのぼる。天保2年(1831)江戸幕府は新規露天商を禁止すると同時に、露天そのものを一時的に禁止した。 その理由は、文政13年(1830)の寅9月に、防火上の理由で幕府が夜店を休業させたが、両国や浅草などの盛り場ではなかなか守られなかったので、上記のような措置に踏み切った。 夜見世という字が出てくるのはこの頃からなので、天保時代に始まったと著者は述べている。 現在(1984年時点)の露天を構成している商品や飲食物の主なものは、露天商の最盛期と言われた昭和初期と比べても、ネタの種類はほとんど変わっていないそうだ。 食べ物の売れ筋では、お好み焼き、タコ焼き、今川焼、タイ焼、大判焼、とうもろこし、やきそば、バナナチョコなどがある。 2022年は、酉の市で訪れた新宿の花園神社と府中の大國魂神社の屋台を見ると、ケバブ屋が出ているところに違いがある。 あとは唐揚げを売っている店もあるな。このところ唐揚げが話題になっていて、唐揚げのイベントをする時代だからなあ。 露店は現代商法のルーツであると著者は述べている。 露天で体験できる「見る」「買う」「食べる」「遊ぶ」は商売の原点と指摘している。 コマーシャル、上げ底、過剰包装まで的屋のマネかと考えている。 デパートやスーパーが的屋のテクニックを取り入れたものはたくさんあるとして例を上げている。 ○実演販売をする ○「見切市」とか「我楽苦多市」などを開き、購買心を煽る。字間を限って目玉商品を売る。 ○一流ブランド品のコピーを売ることがある。 ○手持スピーカーで特売品場に客を集める。 ○地方物産市を開く。 コロナ禍で、各地の神社仏閣、お祭りで屋台を自粛していたが、今年は酉の市で数多くの屋台が復活していた。 これから露店はどうなっていくか。限られた機会にしか利用しないが気になる。
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