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無間道
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星野智幸【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2007/11/10
JAN 9784087748840

無間道

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商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2018/09/08

201809 繋がってるような繋がってないような、不思議な短編3作。 読み終わってすぐ書き出しにすんなり戻れる。

Posted by ブクログ

2012/08/14

青い傘を差した人が、かたつむりの赤ちゃんのようにゆっくりと移動している。その青い傘を銀色の車が滑らかに追い抜いていく…というイメージがリフレインされる3編の物語。いや、ひとつの物語なのか、これは?どうしたらいいんだ。

Posted by ブクログ

2012/06/25

*ネタバレ、っていうほどないです。 文章から、作家の波打つ動脈のようなものが感じられた。 今にもちぎれそうな、破裂しそうな血管と、その中に流れる熱い血潮。 喉にへばりつくような空気感、臭気、粘り気。 星野智幸の小説にはこういう「気候」がよく用意されてるけど わたしこれが好きだ...

*ネタバレ、っていうほどないです。 文章から、作家の波打つ動脈のようなものが感じられた。 今にもちぎれそうな、破裂しそうな血管と、その中に流れる熱い血潮。 喉にへばりつくような空気感、臭気、粘り気。 星野智幸の小説にはこういう「気候」がよく用意されてるけど わたしこれが好きだなー。 この『無間道』という小説からは すぐに読みとれるストーリーはない。 主人公の動きを追うようなストーリーじゃなくて 3章にわたって繰り返される構造が 「物語」として浮き上がってくる。 たぶんだれでも気づくだろうな。 「これは無限ループのおはなしだ」って。 物語の構造自体がストーリーを引き寄せ、 それはまた小説全体の書き方にも及んでる。 だからきっと本当に読むべきは その無限ループじゃないんだ。 「無限ループ」っていう言葉から想像されるのは <まったく同じことの繰り返し=無意味>だと思うんだけど この小説で感じられる反復は、ずれを、ともなっている。 繰り返しているんだけどずれている。 ずれているんだけど繰り返してるといえる。 似ているけど違っていて、違っているけど同じに思える。 ずれてるからそこに、 新しい意味がまた繋がっていくんじゃないかと 新たな可能性を見つける可能性があるんじゃないかと 思えてしまうんだ。 ありえない世界のリアリティを 疑わせない描写力。 さすが命の懸けられた小説だったと思います。 読むほうのわたしも、何度か死にましたw というか今生きてるのか、 生きてる証拠ってなんなのか、 「自分」が生きてるってどうしたら確信に至れるのか だからもしかしたら死んだことあるのかもしれないとか、 わからなくなって危なかったよ。 でも絶望はしなかった。 大きなテーマでもあると思うけど「自殺」という問題。 ここでは、「自逝」か。 境界を飛び越えても終われない人の道。 自殺に救いはないという定説ができそうな小説です。 映画化はできんよね。 無残に腐った逝体の描写ばかり際立って 小説のメインであることばの細工を伝えることが むつかしくなるから。 何回も読める小説でした。

Posted by ブクログ

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