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無間道 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2018/09/08

201809 繋がってるような繋がってないような、不思議な短編3作。 読み終わってすぐ書き出しにすんなり戻れる。

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2012/08/14

青い傘を差した人が、かたつむりの赤ちゃんのようにゆっくりと移動している。その青い傘を銀色の車が滑らかに追い抜いていく…というイメージがリフレインされる3編の物語。いや、ひとつの物語なのか、これは?どうしたらいいんだ。

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2012/06/26

*ネタバレ、っていうほどないです。 文章から、作家の波打つ動脈のようなものが感じられた。 今にもちぎれそうな、破裂しそうな血管と、その中に流れる熱い血潮。 喉にへばりつくような空気感、臭気、粘り気。 星野智幸の小説にはこういう「気候」がよく用意されてるけど わたしこれが好きだ...

*ネタバレ、っていうほどないです。 文章から、作家の波打つ動脈のようなものが感じられた。 今にもちぎれそうな、破裂しそうな血管と、その中に流れる熱い血潮。 喉にへばりつくような空気感、臭気、粘り気。 星野智幸の小説にはこういう「気候」がよく用意されてるけど わたしこれが好きだなー。 この『無間道』という小説からは すぐに読みとれるストーリーはない。 主人公の動きを追うようなストーリーじゃなくて 3章にわたって繰り返される構造が 「物語」として浮き上がってくる。 たぶんだれでも気づくだろうな。 「これは無限ループのおはなしだ」って。 物語の構造自体がストーリーを引き寄せ、 それはまた小説全体の書き方にも及んでる。 だからきっと本当に読むべきは その無限ループじゃないんだ。 「無限ループ」っていう言葉から想像されるのは <まったく同じことの繰り返し=無意味>だと思うんだけど この小説で感じられる反復は、ずれを、ともなっている。 繰り返しているんだけどずれている。 ずれているんだけど繰り返してるといえる。 似ているけど違っていて、違っているけど同じに思える。 ずれてるからそこに、 新しい意味がまた繋がっていくんじゃないかと 新たな可能性を見つける可能性があるんじゃないかと 思えてしまうんだ。 ありえない世界のリアリティを 疑わせない描写力。 さすが命の懸けられた小説だったと思います。 読むほうのわたしも、何度か死にましたw というか今生きてるのか、 生きてる証拠ってなんなのか、 「自分」が生きてるってどうしたら確信に至れるのか だからもしかしたら死んだことあるのかもしれないとか、 わからなくなって危なかったよ。 でも絶望はしなかった。 大きなテーマでもあると思うけど「自殺」という問題。 ここでは、「自逝」か。 境界を飛び越えても終われない人の道。 自殺に救いはないという定説ができそうな小説です。 映画化はできんよね。 無残に腐った逝体の描写ばかり際立って 小説のメインであることばの細工を伝えることが むつかしくなるから。 何回も読める小説でした。

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2010/10/27

読んだ・・・。グロい。あまりしつこくないからまだ読めるが、傷んだ死体がごろごろ・・・。3つの話が少しずつ重なっていて、話が変わってもそのエグい状況が変わらない。更に、自殺や「本気かどうか」をずっと扱っているが、それらが「最近の若い人のこと」のように思えてしまった。2010/10/...

読んだ・・・。グロい。あまりしつこくないからまだ読めるが、傷んだ死体がごろごろ・・・。3つの話が少しずつ重なっていて、話が変わってもそのエグい状況が変わらない。更に、自殺や「本気かどうか」をずっと扱っているが、それらが「最近の若い人のこと」のように思えてしまった。2010/10/27 読了。

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2010/05/06

気持ち悪い描写の話が3話。そしてそれが微妙に繋がっている。小説としてはおもしろいのではないでしょうか。グロ耐性があれば。ただし再読はしないよな。文章の表側にあるグロ描写を除けば、言いたいことは意外とシンプルなのかもと思ったり。とりあえずこのなんとも言えない表紙は、子犬だそうだ。表...

気持ち悪い描写の話が3話。そしてそれが微妙に繋がっている。小説としてはおもしろいのではないでしょうか。グロ耐性があれば。ただし再読はしないよな。文章の表側にあるグロ描写を除けば、言いたいことは意外とシンプルなのかもと思ったり。とりあえずこのなんとも言えない表紙は、子犬だそうだ。表題作で出てくる(p27)「知らない生き物」かと思った。

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2009/10/04

『無間道』 「右へ行こうか右へ行こうか、まっすぐ右へ進もうか、  待てよ、右へ行く道があるかもしれない、  探してみよう、ほらあった、一緒に右へ行ってみよう」 「いずれにしても、いつだって俺は思い込まされており  その思い込みの自分から逃れることは決してできないのだ」 『煉...

『無間道』 「右へ行こうか右へ行こうか、まっすぐ右へ進もうか、  待てよ、右へ行く道があるかもしれない、  探してみよう、ほらあった、一緒に右へ行ってみよう」 「いずれにしても、いつだって俺は思い込まされており  その思い込みの自分から逃れることは決してできないのだ」 『煉獄ロック』 「かけがえのない二年間を蕩尽し倒してくれ。  命の限界ぎりぎりまで迫って、快楽を貪ろうではないか」

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2009/10/04

短編3作。「無間道」「煉獄ロック」「切腹」。日本人が「神州人」と呼ばれる世界。自殺する者が絶えず、死体処理も追いつかない惨状。一人で死ぬことを「ソロ」二人は「デュオ」など、とにかく死んじゃう死んじゃう。「生きていても死んでも同じ」と恋人との「デュオ」の誘いを断る竹志。竹志自身も本...

短編3作。「無間道」「煉獄ロック」「切腹」。日本人が「神州人」と呼ばれる世界。自殺する者が絶えず、死体処理も追いつかない惨状。一人で死ぬことを「ソロ」二人は「デュオ」など、とにかく死んじゃう死んじゃう。「生きていても死んでも同じ」と恋人との「デュオ」の誘いを断る竹志。竹志自身も本当は…。あとの2作も、竹海、竹光と主人公の名前は共通点があり、死んでも同じような世界があるということか。とにかく描写がエグイので、普通の人にはお勧めしかねます。「死にたい、死にたい」と思ってるアナタは、一度読んでみてください。評価は…つけにくいですね(汗)「設定は幻想的かもしれないが、私は極めてリアリスティックな小説だと思っている」(作者、帯より)

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