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駅前旅館 新潮文庫
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駅前旅館 新潮文庫

井伏鱒二【著】

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駅前旅館 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2007/10/29
JAN 9784101034058

駅前旅館

¥220

商品レビュー

3.5

44件のお客様レビュー

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2010/05/28

井伏氏の小説の中でも…

井伏氏の小説の中でも、最も好きな作品のひとつ。上野駅前の旅館の番頭の独白体で書かれているが、敗戦後から昭和30年前後の盛り場の雰囲気や風俗等も良く表現されている様に思う。

文庫OFF

2025/10/31

 昭和30年代初頭、駅前旅館の番頭の独白形式で描かれる悲喜交々。業界の内幕や客の起こす騒動、番頭仲間内でのあれこれがユーモアたっぷりに描かれていて面白い。  しかし、着実に時代の流れが押し寄せていて、昔気質の番頭は絶滅寸前。今の番頭ときたら⋯と口にするも、ふとした時に寂しさを感じ...

 昭和30年代初頭、駅前旅館の番頭の独白形式で描かれる悲喜交々。業界の内幕や客の起こす騒動、番頭仲間内でのあれこれがユーモアたっぷりに描かれていて面白い。  しかし、着実に時代の流れが押し寄せていて、昔気質の番頭は絶滅寸前。今の番頭ときたら⋯と口にするも、ふとした時に寂しさを感じさせる語り口が巧みで引き込まれた。

Posted by ブクログ

2025/05/04

時は昭和30年頃、上野駅近くの大きな旅館、酸いも甘いも嚙み分けた番頭のまわりで起こる数々の出来事。脇役たちもいい味を出していて、文句なくおもしろい。 客の呼び込みと案内の一部始終、修学旅行や社員旅行の「おのぼりさん」たちが繰り広げるドタバタ、当時の上野界隈の賑わいや熱気も感じられ...

時は昭和30年頃、上野駅近くの大きな旅館、酸いも甘いも嚙み分けた番頭のまわりで起こる数々の出来事。脇役たちもいい味を出していて、文句なくおもしろい。 客の呼び込みと案内の一部始終、修学旅行や社員旅行の「おのぼりさん」たちが繰り広げるドタバタ、当時の上野界隈の賑わいや熱気も感じられる。 もちろん、色恋もある。主人公が思いを寄せる女性と、飲み屋のカウンターで膝と膝とが触れ合う場面は、読んでいて胸がどきどきする。 番頭にも脇役たちにもモデルがいる。ほぼ同時期に出た『珍品堂主人』もそうだが、井伏は、驚くほど丹念に取材している。しっかりしたディテールをもとに要所要所をちょっと脚色、これぞ井伏流の魔法。

Posted by ブクログ