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その名にちなんで 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2007/10/29 |
| JAN | 9784102142127 |
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その名にちなんで
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商品レビュー
4.2
47件のお客様レビュー
◼️ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」 インドのルーツを持ち、アメリカで生まれた2世たちの人生。 ジュンパ・ラヒリは「停電の夜に」という短編集でデビューしピューリッツァー賞ほかを獲得する。カバーのそでにある著者近影はまるで女優さんのよう。本人はイギリスで生まれ、幼少の頃にア...
◼️ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」 インドのルーツを持ち、アメリカで生まれた2世たちの人生。 ジュンパ・ラヒリは「停電の夜に」という短編集でデビューしピューリッツァー賞ほかを獲得する。カバーのそでにある著者近影はまるで女優さんのよう。本人はイギリスで生まれ、幼少の頃にアメリカへ移住したインド系アメリカ人で、親はベンガル人の文化を子供たちにも伝えた。その中には正式名のほかに通称を付けて日常はそれで呼ぶ、という風習があった。ジュンパ、というのも通称だとか。しばしばカルカッタに家族で帰省していた。 読み終えてから経歴を見ると、今作はまさに自伝的な創作小説なんだなあと思う。 ゴーゴリの父母はベンガル系インド人。マサチューセッツ工科大学に通う父が若い頃ひどい列車事故に巻き込まれ、ゴーゴリの本のおかげで発見されたのが命名の由来。これはインド系の風習である通称で、正式名はニキルという。 アメリカで生まれ育ち学を修めたゴーゴリは、不便と思えるカルカッタへの帰省や、やたら多く現れる親戚たちとの懇親を厭い、両親のもとを離れて暮らす。アメリカ人女性と恋愛遍歴を重ねたのち、親の紹介でかつて親戚付き合いのあった娘・モウシュミと再会するー。 アラスカのイヌイットの若者は、アメリカ的社会とネイティブの文化との間でアイデンティティに迷い、アルコール中毒に陥ったりすることが、故・星野道夫氏のエッセイで取り上げられていた。他、ニュージーランドに移住した夫婦の子どもたちの世代の話など、いくつか文化的ギャップの作品は読んできた。 今作はインド系移民とその2世の葛藤を、ゴーゴリの学者である父・アショカ、母のアシマ、ゴーゴリ本人と、同じく移民2世であるモウシュミの視点からすべて3人称で記述している。著者自身の体験から、いわば内側の事情を仔細に描いていて、リアリティがある。 大きなベースの中で様々な風習と違和感、子ども、若者らしい忌避の感覚を表していて、その中でゴーゴリにとってのこだわりと大きな転換点が明瞭に示される。そして収まったかと思ったところへまた波が来る。理由は明白でどうしようもないこと。混沌の中進んでいくものもある、という予感めいた空気を残して終わる。 印象に残ったのは訳者あとがきに「ほとんど憎まれ役」とまで書かれているモウシュミの内実と危うさと、割り切りだった。あとは、けっこうみなハイソな生活、というところかな。 もちろん主題は移民や2世、3世の葛藤、だと思うし、日本を含め世界ですでにある現象だろう。でも、ゴーゴリに漂う気だるい性質、恋人との違和感や、自分の気持ちに従う行動、などは普遍的なものではないか、だから読む人に共感を呼び起こすのかも、なんて考えた。 描写が細かくて少し骨が折れたけどもまあ、良い読書でした。
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1人のインド系アメリカ人の物語 というか、家族の物語といった方がいいか 付けられた名前を巡って悩み、 また、インドへの里帰りを苦痛に思う思春期 を過ごすゴーゴリ 父の思いを知るのは父が突然亡くなってから 偶然が重なって出来上がった家族 出会い、別れ、思い 物語は淡々と流れる 読...
1人のインド系アメリカ人の物語 というか、家族の物語といった方がいいか 付けられた名前を巡って悩み、 また、インドへの里帰りを苦痛に思う思春期 を過ごすゴーゴリ 父の思いを知るのは父が突然亡くなってから 偶然が重なって出来上がった家族 出会い、別れ、思い 物語は淡々と流れる 読みながら時の流れに 自然と流されていく 思えば、どんな家族も似たようなもので その歴史には、さまざまなものがあり、 すべてが偶然の積み重ねでできている それぞれの世代で それぞれの歴史と、思いがあって 家族といえども 親には親の 子には子の人生がある 何がいいとも、悪いともいえない とかく、親の世代のことは鬱陶しさを感じる 子の世代のことは理解を超えている そんなものなんだろうなと 物語を通して改めて思う
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短篇集『停電の夜に』からの流れで、著者初長編を読んでみた。 三人称現在形の文章で、約二世代の話が淡々と語られる。ドラマチックな出来事もけっこう起きているが淡々と進む。これがインド系に由来するのか、著者個人の資質によるのか、よく分からないが、通勤電車の中に居ながらにして、インド亜大...
短篇集『停電の夜に』からの流れで、著者初長編を読んでみた。 三人称現在形の文章で、約二世代の話が淡々と語られる。ドラマチックな出来事もけっこう起きているが淡々と進む。これがインド系に由来するのか、著者個人の資質によるのか、よく分からないが、通勤電車の中に居ながらにして、インド亜大陸とアメリカ大陸(と少しだけヨーロッパ大陸)とを行き来してきるような壮大な感覚を得たような。。
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