- 中古
- 書籍
- 書籍
異邦の記憶 故郷・国家・自由
定価 ¥2,750
1,980円 定価より770円(28%)おトク
獲得ポイント18P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 2007/10/30 |
JAN | 9784794967152 |
- 書籍
- 書籍
異邦の記憶
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
異邦の記憶
¥1,980
在庫なし
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
文学から政治までを社会言語学的に分析する。特に「私」と「私たち」という言葉を中心に、国籍の定まらない者、差別を受けてきた者の視点から、「国家」という存在がどれだけ脆弱であるかを示している。 文学論においては、小説における「私」の身体的感覚を中心に見てゆき、アイデンティティに対する...
文学から政治までを社会言語学的に分析する。特に「私」と「私たち」という言葉を中心に、国籍の定まらない者、差別を受けてきた者の視点から、「国家」という存在がどれだけ脆弱であるかを示している。 文学論においては、小説における「私」の身体的感覚を中心に見てゆき、アイデンティティに対する答えを実体ではなく流れであり動きであると位置づけた。そして政治論において、植民地とナショナリズムの思想から、「私たち」とは他者の排除によって成立するものであり、その意味で流動的で脆弱であると結論づけている。 前作『「国語」という思想』を読んだうえで読めばより理解が深まったかもしれない。言葉遣いが非常に繊細なのが個人的には好き。Ⅰ文学者たちの終わりなき彷徨、Ⅱ人間にとって自由は「重荷」か?Ⅲ越境という思想を辿りなおす の3つに分かれていたが、特にⅠが興味深い。記憶の一番奥底に秘められている感覚は匂いの感覚であるかもしれない。という一文を読み、次はプルーストを読破することを決意。。この一文に関しては、知覚のレベルにおいてさえ人類普遍のものとはいえない社会的パターンがあるのだから、思考と行動のレベルにおいてはなおのことであり、それを共有している集団が民族ではないだろうかという話に続く。
Posted by