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内なる生命
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内なる生命

クラウス・リーゼンフーバー(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 聖母の騎士社
発売年月日 1999/07/01
JAN 9784882161288

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2026/02/02

 福音に触れるという言葉がある。聖書をよく読んでいる人のことをそう言うこともあるのだが、むしろ福音を生きているような人のことを表すことが多いのではないだろうか。上智大学の神学部で授業を受けていた時に幾人かの先生方が聖書を引用しては事も無げに出典を続けて語るということにたびたび出く...

 福音に触れるという言葉がある。聖書をよく読んでいる人のことをそう言うこともあるのだが、むしろ福音を生きているような人のことを表すことが多いのではないだろうか。上智大学の神学部で授業を受けていた時に幾人かの先生方が聖書を引用しては事も無げに出典を続けて語るということにたびたび出くわした。クラウス・リーゼンフーバー氏の授業もその一つで、神学部の学生にはあのような引用ができる研究者になりたいと口にする人もいた。その人の生き方に憧れを抱かせる何かを持つ人、そういう人との出会いを持てた人は幸いである。  リーゼンフーバー氏の数々の大著の中で、本書は最も手に取りやすく最善のリーゼンフーバー入門である。考えるという哲学研究が信仰と一体となって福音を体現している師の言葉に直に触れられる書だからである。深い哲学的思索に根差した信仰の真理が実に平易な言葉で語られているのである。キリスト教に入信しているにせよそうでないにせよ、キリスト教に興味ある人にとって、信仰とは一体なんであるのかという問いは必ず着いて回る問いであろう。それは日常生活の中でふと自分自身の内に芽生える疑問であることもあれば、あるいは他者との関係において語られるキリスト者の生き方に関するものであるかもしれない。しかし目に見える形での解答を信仰に求めること自体が、ふさわしくない問いへの向き合い方なのではないだろうか。キリスト者であれば必ずこうするといった正解を人が他者に対して持つとすれば、それは単に自分が他人にこうであってほしいという押し付けであることもあるのかもしれないのである。しかし信仰を生きている人には世間的な常識では考えられないような生き方をしているように思えることもまた事実であろう。そうした出来事の奥底にはキリストとの出会いがあるように思われる。福音に触れるとは聖書を読むことであることには違いないが、むしろ福音に描かれるキリストと出会い、福音によって生かされるという経験を経て、その人が福音によって触れられるということなのではないだろうか。  世間的な常識からは逸脱してしまうような苦しみを進んで受け留めるような人がいるとすれば、それは傍目にはマゾヒズムに見えてしまうかもしれない。しかしそうした表層的な理解を超えてキリスト者がいかに呼びかけに応えて苦しみを担い、そこに喜びを見出すような次元があるのかを本書は静かに、しかし力強く伝えてくれるのである。品切れ重版未定なのが非常に残念。復刊が強く望まれる一冊である。

Posted by ブクログ

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