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1997年 世界を変えた金融危機 朝日新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社 |
発売年月日 | 2007/10/30 |
JAN | 9784022731746 |
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1997年
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商品レビュー
4.1
22件のお客様レビュー
今(2014年)になって改めて1997年のアジア通貨危機の勉強をしようと思って本書を手に取りました。竹森さんの著作は数冊読んだことがあり、毎回感銘を受けていたので、竹森さんなら大丈夫だろうとは思っていましたが、予想以上にためになる本でした。まず本書が書かれたタイミングが2007年...
今(2014年)になって改めて1997年のアジア通貨危機の勉強をしようと思って本書を手に取りました。竹森さんの著作は数冊読んだことがあり、毎回感銘を受けていたので、竹森さんなら大丈夫だろうとは思っていましたが、予想以上にためになる本でした。まず本書が書かれたタイミングが2007年で、翌年にリーマンショックを控えている中、本書の中でも、サブプライムローン危機については示唆されていますし、グリーンスパン前連銀総裁がとった積極的な金融政策が株式バブルを住宅バブルに置き換えて、はたしてこれが吉とでるか凶と出るか?というまさにそれ以後起こることを予言しているような本でした。 内容的にも新書とは思えないほど充実しています。私はアジア通貨危機だけが記述されているかと思いましたが、加えて日本の景気後退(山一証券、北海道拓殖銀行などの倒産をきっかけとした)についても要因分析がなされていて、日本の景気後退の原因は外国資本ではなく、日本の組織的な闇(隠蔽体質、ルールなき対応)だと指摘されており、極めて納得できます。また本書を通じて紹介されるシカゴ大学教授フランク・ナイトの「不確実性」の定義も説得力があります。 本書を読んで思ったこと、それは21世紀の世界経済は自由な資本流通が当然だった19世紀後半から20世紀前半に似通うことが多く、いま我々が必要なのはその時期に生きていた経済学者の思想を学ぶことではないか。巷ではケインズがまたもてはやされていますが、ケインズだけでなく、ナイト、そしてハイエクなどもう古典だと思われている人たちの主張を真摯に勉強すべきではないかと思いました。本書おすすめです。
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ナイトの不確実性。 平常時は楽観的。危機発生時には悲観的。 流動性の危機→担保見合いに、相応のプライスを付して、惜しみなく流動性を供給する。
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あのアジア金融危機は何だったのか? それを知ることができる有用な1冊。 ま、私は当時は高校生で何をそんなに騒いでるの?って思ってましたが・・・。
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