にじのみずうみ

坂本鉄男【著】, 岩崎ちひろ【画】

• 販売会社／発売会社: 偕成社
• 発売年月日: 1970/05/30
• JAN: 9784033041902

商品レビュー

2021/02/15

いわさきちひろさんの絵がため息が出るほど美しい。

湖に住む水の精オンディーナは小鳥たちと歌を歌っていた。
彼女の美しい声に引き付けられ、暗い森の中から若い魔法使いがやってくる。
「なんて　うつくしい　むすめだろう。ようし、つかまえて　わしの　よめさんに　してしまおう。」
彼はあの手この手でオンディーナのそばに行こうとするが、、、。

文の坂本鉄男さんによると、元はイタリアの民話で、舞台となっている湖は実在しているそうだ。
カレッツァ湖という名の小さな湖は‘本当に虹をとかしたような、日本では考えられないほどきれいに澄んだ水をたたえ’ている。

水を多く含んで描いた水彩絵の具の絵がこの物語にピッタリだと思う。

そういえば。

私の家の近くには池があり、色は常に不透明な黒緑色をしていた。
近所の小学生の間ではその池には何か巨大な生物が住んでいると噂されていた。
ある朝、そこで空き箱に座り、釣り糸を垂らしている男性をみかける。
当時小学生だった私は心臓をドクンドクンさせながらその場所を通った。
帰り道、空き箱だけがそこにあった。
「く、喰われた？！」
と、一瞬思ってしまったのを覚えている。

水の色でずいぶん傾向が違う。
いや、風土や時代もあるのかな。
ネッシーが話題になってたので。
よくある話ですよね。

2019/06/09

いわさきちひろさんの絵がとても綺麗で手に取りました。
オンディーナの華やかで繊細で気高い感じが文章の表現にも絵にも出ていてとても美しいでした。
魔法使いが奮闘するところが面白おかしくほっこりする、ストーリー性がオシャレなイギリスのお話でした。

2019/01/12

「あやしい絵本」で紹介された絵本のうち50冊ほどを、順に読んでみましょう。

こわい魔法使いをするりと交わしてしまう妖精。
切り札の虹を使った作戦も、まぬけな魔法使いの失敗で・・・。

イタリア（ドイツ）の民話を　うつくしい　いわさきちひろの絵が　幻想的。

2017/11/13 予約　11/16　借りて読み始め、一気に読み終わる。

にじのみずうみ (いわさきちひろの絵本)

内容と著者は

内容　：
湖にすむ妖精との恋に破れた魔法使いが虹をちぎって投げたため、湖水は七色に輝くようになりました。
北イタリアの伝説を絵本化。

著者　：　坂本 鉄男
絵　：　いわさきちひろ