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飛ぶ教室 ケストナー少年文学全集4
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商品詳細
内容紹介 | //付属品~函付 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1962/05/16 |
JAN | 9784001150544 |
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飛ぶ教室
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商品レビュー
4.5
31件のお客様レビュー
昔から名前だけ知っていた本ではあるのですが、今回初めて読みました。 作者のケストナーが休暇中にこの話を書いているところから物語が始まります。全寮制の男子校でクリスマス休暇までに起こった出来事を書いている、というスタイルです。 子どもを持つ親として、「禁煙先生」や「正義先生」が子...
昔から名前だけ知っていた本ではあるのですが、今回初めて読みました。 作者のケストナーが休暇中にこの話を書いているところから物語が始まります。全寮制の男子校でクリスマス休暇までに起こった出来事を書いている、というスタイルです。 子どもを持つ親として、「禁煙先生」や「正義先生」が子どもを頭ごなしに叱らずに受け入れて話を聞き提案する姿は、自分もそうありたいと思うし、そういう先生がいて欲しかったと思うものでもありました。 子どもたちも一丁前に他校生に戦いを申し込んでみたり、自作の演劇(そのタイトルが「飛ぶ教室」)の台詞回しがこまっしゃくれていたりで微笑ましいのですが、子ども自身も日々の学校生活で悩んだり考えたりする様子が伺えます。家の経済事情でクリスマス休暇に帰れなくなった子の話は、帰れなくなったことを同級生に隠そうとしている様子に胸が詰まる思いでした。 この作品は日本語翻訳版がいくつもあるのですが、一番訳が古いものを選んで読みました。訳の古さを気にされる方もいるようですが、私が幼少期に読んだ翻訳本はどれもそんな感じだったので逆に懐かしくて良かったです。違う翻訳で読み比べるのも面白いと思います。 余談ですが、作品中に出てくる演劇「飛ぶ教室」では北極点に着陸するシーンが出てきます。この話が書かれた1930年代、北極点は陸地にありましたが、現在は北極点が移動し、北極海の上にあるので、シナリオの変更が必要になるかもしれませんね! この物語の前半は、ケストナーが読者である子どもたちに呼びかける部分も多くあります。自分の備忘のために、引用しておきます。 ————————- どうしておとなはそんなにじぶんの子どものころをすっかり忘れることができるのでしょう?そして、子どもは時にはずいぶん悲しく不幸になるものだということが、どうして全然わからなくなってしまうのでしょう?(この機会に私はみなさんに心の底からお願いします。みなさんの子どものころをけっして忘れないように!と。それを約束してくれますか、ちかって?) ————————- ただ、何ごともごまかしてはいけません。またごまかされてはなりません。不運にあっても、それをまともに見つめるようにしてください。何かうまくいかないことがあっても、恐れてはいけません。不幸な目にあっても、気を落としてはいけません。元気を出しなさい!不死身になるようにしなければいけません! ————————— 世の中というものは、とほうもなく大きなグローブをはめていますよ、みなさん!それにたいする覚悟ができていないで、一発食らうと、小さい家バエがせきをしただけで、もうばったりうつむきにのびてしまいます。 そこで、元気を出し、不死身になるんですね!わかりましたか。それをまず心得たものは、もう半分勝ったようなものです。そういう人は、あまんじて顔を打たれても、沈着さを失わず、あの二つのたいせつな性質、つまり勇気とかしこさをあらわすことができます。私がいまいうことを、よく頭にいれておきなさい。かしこさのともなわない勇気は、不法です。勇気のともなわないかしこさは、くだらんものです! —————————— 世界史には、ばかな人々が勇ましかったり、かしこい人々が臆病だったりした時が、いくらもあります。それは正しいことではありませんでした。 勇気のある人々がかしこく、かしこい人々が勇気を持った時、はじめて人類の進歩は確かなものになりましょう。これまでたびたび人類の進歩と考えられたことは、まちがいだったのです。 ——————————-
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5人の少年達が中心の物語だけど、その中でも一番ちびのウリーに感情移入してしまいました。 自分もウリーと同じ様に、小さい頃は体が小さく、周りの友達と比べて劣等感を持っていた子供でした。 物語の中でウリーは落下傘降下を決行し、みんなを驚かせます。その後、弱い自分に打ち勝ち、周りも...
5人の少年達が中心の物語だけど、その中でも一番ちびのウリーに感情移入してしまいました。 自分もウリーと同じ様に、小さい頃は体が小さく、周りの友達と比べて劣等感を持っていた子供でした。 物語の中でウリーは落下傘降下を決行し、みんなを驚かせます。その後、弱い自分に打ち勝ち、周りもウリーに対して一目置くようになります。 それぞれの登場人物にドラマがあり、楽しく読む事が出来ました。 最後のあとがきで、作者が自分の書いた物語の登場人物である、ヨナタン・トロッツに出会い語りかけた言葉が心に沁みました。 「私は作品を吟味するだけで、才能を吟味することはできません。きみが書けるかどうかをしらべるだけで、きみがいつか作家になれるかどうかをしらべることはできません。それはあとになって、はじめてきまることです。」
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子どものころ外国の小説を読んで、ワクワクした気持ち。あの頃は言い回しなど気にせずに、ひたすらストーリーに没頭していた。 前に読んだ「図書室のはこぶね」に登場したので再読。訳の古さは気になるが、少年時代の熱く純粋な気持ちは、今も共感した。
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