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犬身
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犬身

松浦理英子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞社
発売年月日 2007/10/05
JAN 9784022503350

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商品レビュー

3.7

61件のお客様レビュー

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2026/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普段私はミステリー小説ばかり読む。起承転結がはっきり分かるからである。この手の本を読むのは久々であり、斜め読みをしつつ完読。最終的にはなかなか面白かった。 犬だからこそ発見した事実があったものの、犬だから当該事実に介入できず、健気に犬としての務めを果たすしかない点に関して、主人公はもどかしく感じていた。私自身、犬になりたいという気持ちはさらさらなく、序盤で主人公が色々と犬になる魅力について語っていたがイマイチピンと来なかった。その理由のひとつは、犬が人間界に介入するには制約があるためである。主人のために動くのが忠犬であるが、犬はごく一部の言葉しか分からない。 主人公はいざ犬になってから色んな壁に当たる。人間のままであっても、家族間のトラブルや事件を解決するなど難しい。 人間(玉石梓)がそれほど暗いものを抱えていると主人公は知らなかった。久喜以外に深く関わった人間がいないからなのかもしれない。人間の誰しもが秘密を抱えて生きているが、どんなに親しくても知らない方が互いにとって良いことがある。玉石梓からすれば、第三者に秘密を知られたことは精神的苦痛となるであろう。 主人公の脳みそは人間だが、身体は犬である。朱尾が人間の思考力を残したまま犬にしたため、主人公は普通の犬が背負うことのない苦悩を抱えることになる。 朱尾はもう一度主人公に犬としての命を授けるのだが、契約は絶対厳守の人間界と朱尾の世界は違うのだろうか。朱尾の独断で捻じ曲げられるのだろうか。朱尾が結局何者なのか、魂を取られたあとは具体的にどうなるのか、肉しみとは何が意図されているのか、牡犬にしたのは主人公へ疑いをもっていたからなのか、ブログを書いていた人物は誰だったのか等、謎が残る。 種同一性障害という言葉が作中に登場した。性同一性障害という馴染みのある言葉の種バージョンである。主人公の自認は犬だが、バカにされるので誰にも言わなくなった。 私は××同一性障害ではないため、種同一性障害というものを理解し難かった。自分がこうであると思っているだけではダメなのだろうか。誰かに認証されなければダメなのだろうか。 誰かと認識がズレるというのは、些細なものから大きなものまで、生きていれば必ずしも体験するものである。 主人公は犬にならなくても、誰かを主人として認識し、人間のまま、その人へ忠誠心を持って生きていくこともできたはずである。しかし、人間として生きながらえている間、そのようなことをしようとしていない。 犬には犬の可愛さ、人間には人間の可愛さがあると思うのだが、自分に与えられたカードで戦うのではなく、朱尾と契約を交わし、人間を辞めたのである。結果、満足しないまま犬生を閉じることになる。 犬になり、主人として希望していた人間の心の支えとして共に過ごし、主人の悩みの種である家族が死に、最後まで忠犬として主人のために存在していたならば、満足できたのではないだろうか。 主人公は自分の思い描いていた犬生と大きくギャップを感じたために魂を渡そうとしなかった。 種同一性障害を解消したにもかかわらず、そうなのだから、何かを我慢しながら生きていかないといかないという苦しみはどんな姿になっても変わらないのである。 主人公は最後、もう一度命を与えられたが、フィクションだから成り立つのであって、現実はこういかないだろう。

Posted by ブクログ

2025/06/01

長いけど、おもしろいのと可愛いのと先が気になるのとで一気読みした。 「誰かの犬になりたい」っていうと、フェティッシュな感じがしてしまうけれど、そういうことではない、というアテンションを様々なエピソードや登場人物たちの会話を通して細やかに入れてくれている。ギリギリまで「いや、ここま...

長いけど、おもしろいのと可愛いのと先が気になるのとで一気読みした。 「誰かの犬になりたい」っていうと、フェティッシュな感じがしてしまうけれど、そういうことではない、というアテンションを様々なエピソードや登場人物たちの会話を通して細やかに入れてくれている。ギリギリまで「いや、ここまで細心の注意を払って『性的なことじゃない!』って言われるともはやフラグじゃないの??」と思わせてしまうハラハラ感もおもしろい。 犬と飼い主の関係。主従ではなく、性的なものでもなく、愛玩物でもない、名前のついていない、でも痛烈なほどそこにある関係を堪能しました。

Posted by ブクログ

2024/11/12

犬好きが高じて、「飼い方」や犬種の本に始まり、犬が登場する、また犬にまつわる小説を数多く読んできたが、これはかなり奇異な一冊! 主人公は犬自体がもちろん好きなんだけど、 自分が犬になって『あの人の犬になりたい』 「こういうわたしにセクシュアリティというものがあるとしたら、それは...

犬好きが高じて、「飼い方」や犬種の本に始まり、犬が登場する、また犬にまつわる小説を数多く読んできたが、これはかなり奇異な一冊! 主人公は犬自体がもちろん好きなんだけど、 自分が犬になって『あの人の犬になりたい』 「こういうわたしにセクシュアリティというものがあるとしたら、それはホモセクシャルでもヘテロセクシャルでもない、ドッグセクシャルとでも言うべきなんじゃないかと思う。 「好きな人間に犬を可愛がるように可愛がってもらえれば、天国にいるような心地になるっていうセクシュアリティね」 登場する兄と母親をはじめとする家族には 胸くそ悪くなるが読後感はよかった。 なんせ、ところどころ、 犬の気持ちを代弁するような場面、描写が 犬好きにとってはいい。

Posted by ブクログ