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あのひととここだけのおしゃべり よしながふみ対談集
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 太田出版 |
発売年月日 | 2007/10/19 |
JAN | 9784778310875 |
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あのひととここだけのおしゃべり
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商品レビュー
3.9
106件のお客様レビュー
大変お恥ずかしいことですが、太田出版というのがどういう会社かとか全然わからないまま「よしながふみの対談集だって!」というだけで図書館で借りたもんで、中身があまりにBLの話ばかりで開いてのけぞってしまいました。一生分の「攻」「受」という文字を見た。いや、あとで考えれば、表紙でわかっ...
大変お恥ずかしいことですが、太田出版というのがどういう会社かとか全然わからないまま「よしながふみの対談集だって!」というだけで図書館で借りたもんで、中身があまりにBLの話ばかりで開いてのけぞってしまいました。一生分の「攻」「受」という文字を見た。いや、あとで考えれば、表紙でわかっただろうよって話なんですが。 とはいえ、三浦しをん、羽海野チカ、萩尾望都といった超メジャーな方も対談相手として登場しているし、話題になっているのはサブカル以外の漫画の場合も多いので話についていけないということはなく楽しく読みました。特に、きっと有名な話なんだろうけど、よしながふみと羽海野チカの同人(というかスラムダンク)まわりの話とかはまとめて読むのは初めてだったので大変興味深く、あらためて井上雄彦の凄さを感じたり、縁というものの不思議さを思ったり。 私がよしながふみの漫画の何を好きかというと、風呂敷を広げすぎないできちんと畳んで完結させていくところなのですが、今回この対談集の中で彼女が語るのを読んで、「自覚的」であることも好みなんだな、と認識しました。特に少女漫画の描き手の中には、無自覚にエゴを漫画の中に放出しているようでそれもまあ面白い場合もままあるんだけど、よしながふみはそこのところをコントロールしていて、それが私にはここちよい。対談集の中でもよしながふみはいろんなことを語りまくっているわけですが、その場の思いつきで垂れ流しているわけではなく、永年ひとりでじっくり考えてきたことがたくさんあるんだろうなとわかるような語りっぷりなわけです。だから漫画を描く時にも、自分の思想や嗜好の言語化の上に立って表現活動を行っているので、作品の中で剥き出しの生のものをぶつけられることないのがいいんだな、と。逆に、これだけものを考えて喋る人でありながら、文字メディアには(読むのも書くのも)興味が向かないというのもまた面白いなと思いました。漫画バカ一代ですね。(もちろん最大の賛辞です)
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よしながふみ先生と錚々たる漫画家、小説家たちの対談集。 わたしはやおいやBLは全く通ってないけど、いまBLといわれるものにも、こういう歴史があったのかと、とても興味深く、ちょっと読んでみたい気持ちになりました。 一条先生が同人誌好きというくだりは、私もギャー!ってなりました、笑 ...
よしながふみ先生と錚々たる漫画家、小説家たちの対談集。 わたしはやおいやBLは全く通ってないけど、いまBLといわれるものにも、こういう歴史があったのかと、とても興味深く、ちょっと読んでみたい気持ちになりました。 一条先生が同人誌好きというくだりは、私もギャー!ってなりました、笑 よしなが先生の創作における考えなども知れて、面白かった。 これを読んで、久しぶりに「愛すべき娘たち」と「西洋骨董洋菓子店」を読み返しました!
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よしながふみと各著名人の対談集 やまだないと、福田里香、三浦しをん、こだか和麻、羽海野チカ、志村貴子、萩尾望都 女性漫画家のディープな井戸端会議という要素が強い 語られているテーマは、各々の少女漫画の読書歴、やおい・BL・耽美・JUNEの違い、やおいの狭義の定義、ジェンダー...
よしながふみと各著名人の対談集 やまだないと、福田里香、三浦しをん、こだか和麻、羽海野チカ、志村貴子、萩尾望都 女性漫画家のディープな井戸端会議という要素が強い 語られているテーマは、各々の少女漫画の読書歴、やおい・BL・耽美・JUNEの違い、やおいの狭義の定義、ジェンダー、フェミニズム、24年組、メディア化、少女マンガと少年マンガの違い、同人誌と商業誌の違い、等々 言及される少女マンガ家が多数 欄外の注釈が次ページまでまたがっていることも こうして改めて列挙されると、僕は少女マンガのメジャーどころはそんなに履修してないのがわかる 川原泉はほぼコンプリートしてるのに、他の有名どころは代表作すら読んでないのがほとんどだな 24年組のマンガもほとんど読んでないんだよなー まぁ、今さら読まなくてもいいかなとも思うけど、それらを読んだ上でまたこの本を読み直したら、また違った理解になると思う 「やおい」はJUNEのような耽美系とはまた違った系譜 やおいは二人の関係性が大事 「私や友人たちの言うやおいっていうのは、セックスをしていない、つまり恋愛関係にない人たちを見て、その人たちの間に友情以上の特別なものを感じた瞬間に、これをやおいと名づけるわけ。2人の関係が性愛に踏み込んでいたら、それをやおいとは言わないんです」 らしい この定義でいくと、ドラマ「ケイゾク」の真山・柴田、「トリック」の上田・山田コンビ、のだめカンタービレの千秋先輩とのだめも男女の関係だけどやおいらしい よしながふみ「最初は反発し合っているけれど好きになっちゃうという展開ではなく、ずっと最後まで平行線をたどりながら、たまに交わったりすることもあるというのがミソなんです」 三浦しをん「わかります、私も、自分がいちばん好きな人間関係はどんなものだろうと考えると、テーマは『孤独と連帯』なんですよ」 納得できるところもあるけど、それってあなた方の性癖がそれってことですよね?と思わないでもない そもそもは、やまなし・おちなし・いみなし、男同士の絡みが目的の同人が「やおい」だと個人的には理解していたんですが…… まぁ、解釈はひとそれぞれですからねぇ…… あと、男同士の絡みがあればBLなわけでもなく そんな意味で、「西洋骨董洋菓子店」は、はBLではなく「ゲイが登場する少女マンガ」らしい この感覚はわかる なので、僕は「きのう何食べた?」もBLややおいとは認識していない 男女の価値観の違いはよくわからん 男は大島弓子を理解したがるが、見当違いの解釈で誤解しているらしい 僕は大島弓子をそんなに読んでないので、何とも言えない 「初潮って別にショックでもなんでもないよね」 というところは、むしろ少女マンガの方が初潮や月経について描いている気がするけど? 少年マンガではスルーされがちだと思いますけどね 「男の作家は離婚について本っ当に書きたがらない」 というのは、需要がないのも要因では? でもまぁ、供給元も書きたがらないのもあるんでしょうけど 結構意外だったのが、羽海野チカの方がよしながふみより結構歳上という事 同人活動からの商業デビューとは知ってはいたけど、そんなにとは思ってなかった あと、色々と納得したのは映像化について ファンからは「アニメ化やドラマ化をどうして許しちゃったんですか?!」と糾弾されるけど 宣伝になるからではなく、数ある漫画の中から別の畑のクリエイターが「これを映像化したい!と選んでくれた嬉しさがあったのだということらしい そう考えると、まぁ映像化作品にもある一定の理解を示さなければいけないなと思う けど、やはり原作ファンとしては、原作レイプとも言える適当な映像作品はなかなか受け入れがたいものがあるんだよなぁ……
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