うちの親には困ったものだ 老いた親とうまくつきあう方法

バーバラケイン, グレースレボウ【著】, 江口泰子【訳】

• 販売会社／発売会社: 草思社
• 発売年月日: 2007/10/05
• JAN: 9784794216397

商品レビュー

2020/04/13

かなり大変な家族の介護に関わる場合は、早めにこの本を読むことをお勧めします。この本を読むことで、「困った親の背景には、何らかの精神疾患を伴う可能性があること」や「親が『困った親』になってしまったのは『親の親』にも問題があったのではないかということ」、また「介護拒否するような難しすぎる親の問題を一人で抱え込まず、外部機関へ相談することの大切さ」に早く気づける可能性があるからです。
この本にある「親を幸せにするために何ができるかということに没頭するあまり、自分をおろそかにしがちな人がたくさんいます(P88)」、「親を満足させられるという幻想は捨ててください(P120)」、「（親の）支配的なふるまいが、もっとも大きなストレスを子どもたちにもたらす(P161)」等、親からの強迫観念を持った人には、何らかの気づきを与えてくれるのではないかと思います。
この本の最後の方で、親が亡くなったあとに起きるかもしれない感情（つらさや混乱をもたらす可能性があること）や、その癒し方の例が数ページほど書かれています。誰だっていつかは死ぬことに変わりはないですが、この本にどう書かれていようと「自分の人生を自分で選べば、責任を持てるし幸せになれる」と私は信じています。

2008/01/19

親の大切な晩年なのに、向かい合うたびに喧嘩をして、「優しくして上げられなかった」と罪悪感を抱いて過ごす子どもの辛さを軽減してくれる本。