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ジム・ボタンと13人の海賊 ジム・ボタンの冒険 2 ミヒャエル・エンデの本
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2005/04/05 |
| JAN | 9784001109993 |
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ジム・ボタンと13人の海賊
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ジム・ボタンと13人の海賊
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商品レビュー
4.8
5件のお客様レビュー
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ジム、おれのジム!」「オーケー、ルーカス!」が印象的な二作目。機関車が改造次第で船になるとかリニア式飛行機になるとか・・何かにアレンジできそうなファンタジー性・・さすがドイツを代表するファンタジー作家。別名「ドイツのトールキン」だとか・・ 竜巻の中の国、海中いっぱいに広がる照明、前作を上回る世界観、永遠に壊れない結晶、脅威的な磁力を発揮する「磁鉄」などの不思議アイテムなど、現行のファンタジーに引き継がれる要素に満ち溢れた童話として完成されている。付属の資料によると、作者は「科学への不信」だとか「自然を守れない現実」をアピールしている感があるという。広大で神秘的な自然描写の裏にあるやたら重い呼びかけ。このスタイルは後の「はてしない物語」にも更に重みを増して引き継がれる。 次作「モモ」に期待。
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『モモ』のエンデの作品だが、あまり知られていないのではないかな・・・? 少なくとも私は知らなかった。下の子のブッククラブで送られてきた本。 シリーズもので全2巻の2冊目。1冊目もやはりブッククラブで送ってもらっていたのだが、読み聞かせしていたものの、途中を娘が先に読んでしまったり...
『モモ』のエンデの作品だが、あまり知られていないのではないかな・・・? 少なくとも私は知らなかった。下の子のブッククラブで送られてきた本。 シリーズもので全2巻の2冊目。1冊目もやはりブッククラブで送ってもらっていたのだが、読み聞かせしていたものの、途中を娘が先に読んでしまったりして、私はまだら読み。 こちらは全部読み聞かせできたので、この巻をアップすることにします。 小さな国に住む、機関士ルーカスと少年ジム・ボタン、そして彼らの機関車の冒険譚である。 まずは、作者の想像力の豊かさと骨太な構想力に唸らされる。 登場人物たちは、中年の機関士や黒人の孤児、アジアの小さなお姫さま、緑の人魚、その亀の婚約者(そして2人とも1万歳)など、バラエティに富んでおり、ステレオタイプでない。ある意味、ポリティカリー・コレクトにすら感じられる。 また、すべての鉄を引き寄せてしまう磁鉄岩やそれから作った<永久機関>、「世界の頂」の空気の薄さなど、不思議な世界でありつつも、描写に圧倒的なリアリティがある。 終盤近くなって明かされるジムの出自は壮大で、「ええええ、そう来るか!?」とかなり驚いた。 こんなにスケールが大きいのに、最後には穏やかな大団円。 不思議な味わいのある、読みごたえたっぷりの本だった。
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