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マルクスの亡霊たち 負債状況=国家、喪の作業、新しいインターナショナル
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 藤原書店 |
発売年月日 | 2007/09/30 |
JAN | 9784894345898 |
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4.3
5件のお客様レビュー
後期デリダ(?)の主著の一つ。「法の力」、「他の岬」などの「来るべき民主主義論」を補完するデリダ唯一のマルクス論。 私は、あまりマルクスを読んでいないので、どうかなー、と思いつつ、後期デリダを政治哲学的な関心から読むには必読みたいなので、とりあえず、読んでみた。 うーん、...
後期デリダ(?)の主著の一つ。「法の力」、「他の岬」などの「来るべき民主主義論」を補完するデリダ唯一のマルクス論。 私は、あまりマルクスを読んでいないので、どうかなー、と思いつつ、後期デリダを政治哲学的な関心から読むには必読みたいなので、とりあえず、読んでみた。 うーん、多分、これまで読んだデリダのなかで、一番、分かりやすいというか、問題意識がぴたっとあったな、という感じの本だった。 アメリカの大学での講演をベースとしたもののせいか、デリダ特有のフランス語の言葉遊び的な要素が少ないし、論旨も比較的明快だと思う。(といっても、デリダなんで、すらすらと読めるわけでは、全くない。あくまでもデリダとしては、という比較の問題ですが。。。) 93年、冷戦が終わり、共産主義なんて、みんな忘れていそうになったときにでてきたマルクス論。マルクスの限界を示しつつ、たんなる哲学的なテクスト解釈としてマルクスを読む事をさけながら、その精神(亡霊たち)を引き継がんとする、そして新しいインターナショナルを希求する希望の書(???)、という感じかな? 結構、90年代前半のコンテクストでの話し、例えば、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」の話しとか、ブッシュ流の新世界秩序の話しとかがあって、分かりやすいというか、親しみがもてる。(その分、ちょっと古い感じもしてしまうが) で、いきなりマルクスを読解するというのではなく、シェークスピアやグローバリズムの問題とか、周辺事情から徐々に攻め入りながら、「共産党宣言」、「ドイツ・イデオロギー」、「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」というマルクス音痴の私でも読んだ事があるテクストを読解、脱構築していくので、なんとかついて行ける。 その読解のキーワードが、なんと「亡霊」なんですね。 マルクスを亡霊論として、読む。 そりゃ、共産党宣言の冒頭は、「亡霊」で始まるけど、デリダ以外にこんなことを考えつく人がいるとは思えないなー。 でも、すごくこれが納得感あるわけです。 などと思っていたら、この亡霊論をもって、最後のほうで、本陣の「資本論」への突入、切り崩しを図るという展開で、ここがとてもスリリング。 この本を起点に、もう一度、デリダの「法の力」を読み直してみたいな。
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時にマルクスに同調しながら、時にマルクスを批判しながら「新しいインターナショナル」を提唱する本書。 また、東浩紀が注目していた、「幽霊」のモチーフが使われた一冊。 『ハムレット』に出てくる父の亡霊が、訂正可能性を開く。 これがなければ、脱構築は脱構築にならない。
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社会主義の崩壊とともに、マルクスも葬られたと思っている人が多いだろうが、哲学の世界では、マルクスの影響はいまだに強い。本書は、ポストモダンの中心的存在だったデリダが、あえて冷戦後の1993年にマルクスを初めて論じ、しかも「マルクス・・・
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