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宇宙をぼくの手の上に 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 1969/03/28 |
JAN | 9784488605056 |
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宇宙をぼくの手の上に
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宇宙をぼくの手の上に
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
収録作「ノック」が、偏愛する星新一著『ノックの音が』の題材であったと知った時から、フレドリック・ブラウンという名は存じ上げておりました。 しかし、 「地球上にのこされた最後の人間が一人で部屋の中に坐っていた。と、ドアにノックがして…」 という一文を知って即購入。 なんとも魅力あふ...
収録作「ノック」が、偏愛する星新一著『ノックの音が』の題材であったと知った時から、フレドリック・ブラウンという名は存じ上げておりました。 しかし、 「地球上にのこされた最後の人間が一人で部屋の中に坐っていた。と、ドアにノックがして…」 という一文を知って即購入。 なんとも魅力あふれるセンテンスではないか! ”当代きってのSF短編の名手”、”いかなるSF嫌いの読者をもSFファンに変える”などと形容される彼は一体どんな剛腕の持ち主なのかと、読む前は背筋を伸ばしてかかったのだが… 序文の天の邪鬼っぷりを拝見して、いい意味で敷居が下がり、次の「緑の地球」や「狂った星座」を読み終わって、嫌いになれない作家だと確信しました。 なんといっても発想がやんちゃなのだ。 子供のように自由奔放でルールのない発想は、解りづらいと敬遠するSF嫌いの心を確かに掴んで離さないだろう。 このフレドリックという御仁、ジョークを飛ばしたり、誰かを驚かせたりして、人を楽しませることがとっても好きな人なんだろうなぁ。 読んでてヒシヒシと伝わってきましたよ、そのユーモアセンス。
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SF小説の名手フレドリック・ブラウンの短編集。(松丸本舗の棚のキーブックだったので購入) 好きな文章。 「人間とは、進化のどんづまりであり、他の生物と力を競うあまりに出現が遅すぎた生物であり・・・」 「人間はお笑い草であり、道化者であり、寄生物なのだ。人間は無だ。まったくと...
SF小説の名手フレドリック・ブラウンの短編集。(松丸本舗の棚のキーブックだったので購入) 好きな文章。 「人間とは、進化のどんづまりであり、他の生物と力を競うあまりに出現が遅すぎた生物であり・・・」 「人間はお笑い草であり、道化者であり、寄生物なのだ。人間は無だ。まったくとるにたらない。」 SF小説って、着想が宇宙とかが多いから、そういう話を読むと色んなことから解放される気分になる。 いろーんなことに勝手に自分で悩み、勝手に原因を自分で作り、勝手に誰かに嫉妬して、勝手に進歩を遅くしちゃう人間。 あぁつくづく人間ってダメだなぁって思うけど、どっかの宇宙のやつからしたら、そんな不完全で、なかなかうまくいかないくせに、生き続けようとする人間って存在が「笑いのネタ」なんだろうなぁ~って思えると、なんだかそれだけで、あぁ失敗しても、悩んだりしてもいいのかっと思える。 辛い時はまたこんなSF小説を読みたい。どんだけ自分がちっぽけで、自分の苦痛、悩み、存在がどれだけ無価値で、だけどそれでも生きてるだけで、誰かのネタになっているってことを思い出せるから。 挑戦し、失敗し、それでも生き続けることへの許し。それが生き続けるエネルギーになるから、やっぱSF小説は面白いなぁ。
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SFの名手・フレドリック・ブラウンによる、傑作短編集。 いやぁ、フレドリック・ブラウンいいですねぇ。 最初に早川から出ている『さぁ、気ちがいになりなさい』を読んだときは、面白いながらもそのシュールさに「??」となりつつ読んだのだが、冊数を重ねるごとに、この人の凄さがわかってきた...
SFの名手・フレドリック・ブラウンによる、傑作短編集。 いやぁ、フレドリック・ブラウンいいですねぇ。 最初に早川から出ている『さぁ、気ちがいになりなさい』を読んだときは、面白いながらもそのシュールさに「??」となりつつ読んだのだが、冊数を重ねるごとに、この人の凄さがわかってきた。 突飛な発想と軽妙な語り口、それでいてときに笑ってしまうようなオチを、実にスマートに描いてくれている。なんだかんだ言って、根が品のいい人なのだと思う。 ショートショートをひねったような作品から、ミステリタッチのSF、理屈と倫理の狭間を描いたサイコホラー風味のものまで、作品の幅も実に広い。 私的には、「狂った星座」みたいな、とぼけた茶目っ気にあふれる一品も大歓迎。こういうユーモア好きだ(笑)。 それでいて、「1999年」や「さぁ、気ちがいに」のように、「反転する価値観」を描く作品も面白い。 特に「さぁ、気ちがいに」を読んでいる最中は、「正」が「狂」になってしまう様子がどうしようもないのにそのどうしようもなさがリアルで、ぞくぞくしてしまった。 ところで、「さぁ、気ちがいに」の光がまぶしすぎて逆に目が見えなくなるような感覚に、神林長平さんの「忙殺」を思い出した。
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