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一房の葡萄 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川グループパブリッシング/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 1986/07/01 |
| JAN | 9784041029053 |

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一房の葡萄
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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
有島武郎の児童小説。…
有島武郎の児童小説。大人が読んでも面白いです。
文庫OFF
この作品は 有島武郎さんの創作童話にあたる 主人公の僕は 幼い頃から絵を描くことが大好きだった 級友のジルが持っている上質な絵の具で 描いてみたくなり 衝動にかられて ジルの絵の具を盗んでしまう… しかしすぐに… 大好きな先生に盗んだことがバレてしまい… じわじわ...
この作品は 有島武郎さんの創作童話にあたる 主人公の僕は 幼い頃から絵を描くことが大好きだった 級友のジルが持っている上質な絵の具で 描いてみたくなり 衝動にかられて ジルの絵の具を盗んでしまう… しかしすぐに… 大好きな先生に盗んだことがバレてしまい… じわじわと 盗んだことへの恥ずかしさや 後悔が襲ってきて 大好きな先生の前で 泣き続けてしまう… あのとき絵の具を盗まなかったら… あのとき盗んだことが露呈しなかったら… 後悔の波が押し寄せる僕に 先生は優しく許してくれて 一房の葡萄を分けてくれる 盗んだ事実を叱るのではなく どうして盗んだのか… どうして絵の具が欲しかったのか… その思いとしっかり向き合うように 先生は優しく僕に語りかけてくれた あぁ…読むと 日常で波たった気持ちが落ち着いていく… 決して叱らずとも 優しい語りや 葡萄を分け与える温かい手の感触だけで 子ども達は十分 罪の意識や自分のあり方と向き合うことが できるのだと教えてくれる とても素敵な作品でした!!
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遥か昔のうっすらと残る記憶だが、小学校3~4年の担任の先生が、国語の授業とは別に読み聞かせをしてくれたのが「一房の葡萄」だった。 横浜の山の手が舞台であり、万国旗、西洋絵具など、異国の香り漂うのが、見知らぬ世界を覗いているような不思議な気分だった。 子供ながらに「ぼく」のやって...
遥か昔のうっすらと残る記憶だが、小学校3~4年の担任の先生が、国語の授業とは別に読み聞かせをしてくれたのが「一房の葡萄」だった。 横浜の山の手が舞台であり、万国旗、西洋絵具など、異国の香り漂うのが、見知らぬ世界を覗いているような不思議な気分だった。 子供ながらに「ぼく」のやってしまった事に罪悪感からドキドキしたし、同時に、藍色と洋紅色はとても美しい色なのだろうと想像した。 そして先生が捥いでくれた西洋葡萄とはどんな葡萄なのだろうと想像した。 自分が普段口にする葡萄とは違う、何か特別なフルーツに思えた。 なにより「ぼく」に対して、いやな事をしてしまったと自分で分かっているのならそれでいいと、子供の立場に降りてきて話をしてくれる「受持の先生」に、とても安心感を得たのを覚えている。 こんなにも主人公に気持ちを寄せてしまうなんて、私自身、たまたま多感な時期だったのかもしれない。 けれど大人になり、ふと「一房の葡萄」を読み直したいと思えたのは、間違いなく3~4年の担任の先生のお陰だ。 改めて読み直すと、とても美しい日本語で、優しい響きを持って書かれている。 子供の世界を丁寧に捉えているからこそ、当時の私も主人公と共にドキドキしたし、優しい先生に安堵したのだと気付いた。 主人公と共に、私も救われていた。 小学校の教科書など、まれに、子供には少し難しいのでは?と思う作品ってないだろうか。 例えば、三好達治の「雪」や中原中也の「一つのメルヘン」など。 勿論、子供の頃から深く読み解く事が出来る方も居るだろうが、私は、 どう理解すればいいのだろう、意味が良く分からない、こんなに浅い解釈でいいのか…そんな作品が幾つかあった。 でも、それで良いのだと大人になってから思うようになった。 そういった作品に早々に出会っておく事こそが大事なのだ。 記憶の奥に忘れ去られていても、後の人生で必要とされる時があれば、人はちゃんと思い出す。 「ふと」読み直そうと思う。 その「ふと」の引出しを作っておく為に、学校の教科書や図書室はあるのではないだろうか。
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