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ル・コルビュジエを見る 20世紀最高の建築家、創造の軌跡 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
| 発売年月日 | 2007/08/25 |
| JAN | 9784121019097 |

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商品レビュー
3.9
13件のお客様レビュー
軽やかな直方体のサヴォア邸、造形的な闇と光のかたまりのロンシャン教会堂を軸にルコルビュジェを見る。 日本とサブォア的なものの掛け算で解いた坂倉 日本にはない原理からの発想で解いた前川 日本の伝統からは程遠い造形の魅力で解いた吉阪 その後、丹下、磯崎と主流が流れる。
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漠然としかル・コルビュジエを知らなかったので、読み始めた。 ル・コルビュジエと言えば、白い箱が浮いたようなサヴォア邸と、上野の国立西洋美術館くらいしかわかっていなかったが、作品や、作風などを本から詳細に知ることができた。 建築様式が変化していった建築家であったことを初めて知った...
漠然としかル・コルビュジエを知らなかったので、読み始めた。 ル・コルビュジエと言えば、白い箱が浮いたようなサヴォア邸と、上野の国立西洋美術館くらいしかわかっていなかったが、作品や、作風などを本から詳細に知ることができた。 建築様式が変化していった建築家であったことを初めて知ったが、連続する窓、壁を支えとしないデザイン、内側に入った柱などが特徴となったサヴォア邸、そして有機的な姿のロンシャン教会堂など、その様式が変化している中にも共通点や狙いの変化があり、興味深かった。 個人的に印象に残ったのは、戦争の瓦礫を壁面に使用していたロンシャン教会堂の解説をはじめ、多くあるが、 空間を最大限に使用したマルセイユのユニテは、人数に応じた部屋、最小限になっている廊下や階など、なぜそれが現在まで定着せずにそのような建物が見られないのかを理解できないほどのコンセプトだと感じた。 また、デザインの敗北という言葉が昨今の建築で見られるが、サヴォア邸は、あの特徴的な外観でありながら、壁の内側は従来のブロック積みなど、当時の建設技術が用いられたため、雨漏りや腐食のスピードが早く、住むという点から見ると未熟な建物であったことは、非常に残念な事実だった。 後のラ・トゥーレット修道院では、限られた予算で省けるものを省いて空間配分がされ、用途に合った質の高い建築を生み出せる例とも言える事実が、建築の本質でもあるのではないかと感じた。 日本の建築家にも大きな影響を与えており、その影響を受けた建築家の作品や作風、共通点まで丁寧に解説されていたのも印象的であった。
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はじめてル・コルビュジエについて知るにはとても良い。彼の作品を通じて、建築に対する取り組みの変化を表そうとしている。個人的には、「ユニテ」がとても興味深い名作だと感じた。
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