- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
ローマ人の物語(30) 終わりの始まり 中 新潮文庫
定価 ¥539
220円 定価より319円(59%)おトク
獲得ポイント2P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
12/8(日)~12/13(金)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2007/08/27 |
JAN | 9784101181806 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
12/8(日)~12/13(金)
- 書籍
- 文庫
ローマ人の物語(30)
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ローマ人の物語(30)
¥220
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.6
30件のお客様レビュー
自省録のマルクス・アウレリウス。賢帝中の賢帝だと思っていたが、読み進めると何かもの悲しささえ感じる。かわいそうになるくらいの危機の連続。平和な時代であれば、いかほどの賢帝であったろうか。そんな、困難な中であの自省録が書かれたと思うと、再読したくなる。 そして、息子、コモドゥス。若...
自省録のマルクス・アウレリウス。賢帝中の賢帝だと思っていたが、読み進めると何かもの悲しささえ感じる。かわいそうになるくらいの危機の連続。平和な時代であれば、いかほどの賢帝であったろうか。そんな、困難な中であの自省録が書かれたと思うと、再読したくなる。 そして、息子、コモドゥス。若いからこそ、トラウマが強かったではなかろうか。賢帝と呼ばれ信頼も厚い父親と常に比較され、信頼していた姉に暗殺計画を立てられる。それが20歳前後に起きるのだ。現代で置き換えて考えたら、何かしらの精神疾患になってもおかしくないだろうし、疾患とまではいかなくても、メンタルの問題を抱えていてもおかしくない。精神科医がコモドゥスの人生をみたら、どんな診断をつけるだろうか。コモドゥスの章はあまりに哀れで読むのが辛かった。
Posted by
「自省録」に象徴される哲学者の賢帝マルクス・アウレリウスは統治後半、侵入する蛮族との戦いに終始する。家族と現地に身を置き、軍隊に尊敬される最高司令官として、防衛線を破る蛮族に対する戦闘に忙殺される。その戦術次元の戦いにはカエサルやハドリアヌスのようなローマ帝国全体の戦略構想が決定...
「自省録」に象徴される哲学者の賢帝マルクス・アウレリウスは統治後半、侵入する蛮族との戦いに終始する。家族と現地に身を置き、軍隊に尊敬される最高司令官として、防衛線を破る蛮族に対する戦闘に忙殺される。その戦術次元の戦いにはカエサルやハドリアヌスのようなローマ帝国全体の戦略構想が決定的に欠落していた。彼のキャリア上やむおえないか。 異民族との関係の悪化、そのような状況下、マルクスは実子コモドオウスに帝位を譲るという決定的な誤りを犯す。コモドオウスは皇帝ネロ・皇帝ドミテアヌスについで、暗殺された後元老院から3人目の「記録抹殺刑」に処される。「この2人の先輩と比べても公共建築も建てなければその修理もしなかったので、消さねばならない碑文さえもないのだった」 パックスロマーナ・五賢帝の時代の終焉が急速に進行する。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
親ができる人だからって、子どもができるとは限らない。 親が内省的だからと言って、子どもがそうだとは限らない。 だから世襲というのは恐ろしい。 だけどゴリゴリの実力主義は、政治の混乱を招くかもしれない。 マルクス・アウレリウスは賢い人であり、善い人であったけれど、ローマ帝国の軍隊を率いる皇帝としてはあまりに戦いということを、軍隊というものを知らなかったのだろう カエサルほどの戦上手ではなくても勝てそうな相手に、負けはしないがずるずると戦を長続きさせてしまったのは、それだけで罪といえる。 ”事態の解決を長びかせることは、それ自体ですでに「悪」なのである。はじめのうちならば小規模な対策で解決できたかもしれない問題も、長びけば長びくほど、解決に要する血も軍費も増大せざるを得ない。 しかし、これらのことよりも深刻で後を引く弊害は、当事者であろうと非当事者であろうと関係なく生じてくる、自信の喪失であった。余裕がもてなくなると人は、その回復に努力するよりも、別の誰かを犠牲にすることで気を晴らそうとする。” 今でいうと、自粛警察とか飲食店いじめのようなことか。 だからマルクス亡きあと、後を継いだコモドゥスが戦争を終了させたというのは、あながち間違いとは言えないと著者は言う。 ただ、これが40~50歳の、経験を積んだ人の政策なら受け入れられたのかもしれないけれど、まだ20歳かそこらの若造が言葉足らずに決定したことなので、長いこと宣戦で戦ってきた人たちには受け入れられなかったのだろう。 だが、遠目に見ていたからこそ、わかることもある。 長びかせることの愚を避けたのだ、という見方はできる。 けれど、実の姉に暗殺されそうになった後からコモドゥスは変わる。 皇帝としての義務を果たすことなく、己の興味のあることにしか目を向けなくなってしまった。 いつ殺されるのかわからないなら、好きなことだけをして過ごしたい、と思うのは、まあわかる。 だけど、皇帝の責任を果たすことができないのなら、誰かに譲ることは…できないのか。 終身制だからね。(日本の天皇と一緒だ) 暗殺されたとき、コモドゥスは言われたのかな。 「生まれの不幸を呪うがいい」
Posted by