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世界が終わるまできみと 幻冬舎ルチル文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎コミック/ |
発売年月日 | 2007/09/14 |
JAN | 9784344811102 |
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世界が終わるまできみと
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
主人公の速水有理は、母親が入院中のため、父親と3人で生活をしていた。 ところが、母親の入院費など、徐々に生活費に困るようになり、やがて3人は、父親の友人である高宮の家に身を寄せることになる。 そこには、有理と同い年の怜人という息子がいた。 怜人には怜人の複雑な事情があり、二人は互いに惹かれ合っていく。 けれど、有理の母親が息を引き取ったことで、その歪な同居生活も終わりを告げる。 突然、父親に「引っ越す」と言われ、その裏にある事情までも知ってしまった有理は、まだ子供の自分ではどうすることもできず、父の言うなりになるしかなかった。 それから五年が過ぎ、有理は弟の学と2人で生活をしていたけれど、ひょんなことから怜人と再会してしまう……という話でした。 なんというか、重い。 重いけど、いい話だったんですけど、なんというか、ちょっとキャラがぶれてる人がいたりもしたので、素直にこれはすごい!! といえる作品でもなかったかなあ……と辛口めで。 まず第一に、怜人のおじさんが、自分はあんなに奔放なのに、怜人と有理の関係を勝手に判断して、勝手に割こうとするのが理解できない。 あれだけ強行にするからには何らかの感情的裏づけがあったらもうちょっと物語に深みが出るんだろうな……とちょっともったいない気がするのと。 高宮さんは、ずっと有理の父親が好きだったの? それとも途中から?? という過去の部分がイマイチよくわからない。ずっと好きだったんなら、何で結婚したんだろうって思うんだけど、それより何より、怜人がそのことで自分の存在意義について悩まないことが不思議。 これって結構アイデンティティに関わる大事な問題だと思うんだけどなあ……と。 それから、有理の父親があっさり有理と学を追いてっちゃったのも無責任だし、何よりも、何でわざわざ有理が「大学に入ったら東京に行く」と決めてたことを簡単に実行できてしまったのか、微妙に納得ができない。 有理はさておき、学に友達とかいなかったのかなあ……と。 五年も暮らしていれば、そこにそれなりに根をはっちゃうものだと思うんだけど、そういうのあっさりおいていけちゃったんだなあ……と。 全体的にはすごくいい小説だったと思うんですけど、そういう細かいところで気配りが足りないあたりがもったいないなあ……と思います。 細かいことって言い出すとキリがないんですが、そういうことに配慮した一文があるかないかではまったく違うので、大事にしてもらえたら嬉しいな、と思います。
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初読み作家さん。 攻め:高宮玲人 受け:速水有理 母が入院しているために父と弟と肩を寄せ合うように生きていた時、父の昔からの友人・高宮家に間借りするようになった有理たち父子。 その家はその高宮さん、有理と同じ年の玲人が住んでいた。 最初はお城のようなその家にも高宮さん親子にも違和感を感じていたが、馴染むようになり、玲人とは恋愛関係に。 しかし、母が亡くなり父が高宮さんを裏切っていたことを知る。そして急な引っ越し。 父の実家に戻ってほどなくして父が失踪。玲人に会いたいと思う有理は、、。 CDが出ているのでそれを聴きたいがために読もうと思った作品。 終始有理の一人語りと言う視線で語られていき、しかもその内容が幸福だった頃よりは切なくて切ない思いが切々と語られる。 BLなんだから最後は甘くなることは分かっていたのと、キリキリした切なさ(絶望みたいな?)が見えなかったから読めた。 あれ、某別な作家さんだったら、更に追い打ちをかけるような不幸を用意しただろうと思う。良かった、そこまでの辛さじゃなくて。 どうやって二人の仲が近づいていくのだろうと、滔々と語られる先がもどかしいくらいの切なさだった。 読み終わって、「はぁ~読み切った」という感じに脱力しました。 これは内容(心理描写)が濃いだけに、先にCDを聴いておくべきだったなと、途中から思ったけど、まさか途中で投げ出してCDに行くわけにもいかず、、、。 さて、今からCDに行きます。立花慎之介×鈴村健一、どうかな?? 追記:CDを聴きながら思い出したので一言。 高宮さんとお父さんの関係を知りたかったかな。まぁ、Bad endになっちゃうんだけど。 高宮さんが可哀想すぎたなって。死なせなくても良かったような、、。
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とにかくこの作家さんの繊細な語り口が大好き。こんなにも不幸がたくさんつまっているのに、それはむしろ儚いような美しさをもった透明な世界。王子様みたいにかっこいい男の子ふたりがお互いを想いあって、大事に大事にしていく。どこか現実味がない、生々しさが全然ない世界観だけど、日々の微妙な心の揺れや感情の揺らぎは、誰でも経験したことがあるような、なつかしいもの。切なくて、やさしくて、ちょっとあたたかいお話。
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