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沖で待つ

絲山秋子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2006/02/24
JAN 9784163248509

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商品レビュー

3.3

205件のお客様レビュー

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2009/12/02

おすすめです。

第134回「芥川賞」受賞作品。会社の同期の太っちゃんが死んだ。かねてからの約束を守るため、私は彼の部屋に忍び込む。「仕事」をする意味、仕事を通じた関係だから育まれた感情。働く人の、心に響く物語……です。

abtm

2026/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「勤労感謝の日」やさぐれ女のやさぐれ記 「沖で待つ」同期の友情物語  これまでいくつか絲山秋子作品を読みましたが、これはとても、とてもよかった。すごく良かったです。面白い、ではなく「良かった」。  絲山さんの文章はいつもどこもうっすらユーモラスで、どういうシーンでもなんだかクスリとくる、それが一番の魅力のように感じていましたが、「勤労感謝の日」のそれは全開で面白い。なんだか、西原理恵子が登場人物の小説があったらこんな感じかもな、と思いました。そのくせ、 「虎の子の夜一丁、懐に入れて帰ろう」 という一文のカッコいいこと!  「沖で待つ」は、女性視点で同期の男女の友情が描かれていて、大人の男女であるにも関わらず恋愛とかそういう方へは決して発展しない、自制とかも不要でそうなる得難い友情の描かれ方が、これもまたサバサバとストレートに表れてて、なんかもうすごく良かったです。嘘のようだけど、きっとあるよねそういうの、と思わせてくれました。  これまで読んできた「神と黒蟹県」「細長い場所」などが正直とても難解で、もうきついっすと思いかけていましたが、こんな面白いものを書く人だと知りませんでした。嬉しい驚き。  そして、これが芥川賞受賞作だということにまた驚きました。これが?純文学として??いやすごいけど、でも何か選考の過程であったのでしょうか?

Posted by ブクログ

2026/03/16

第134回芥川賞受賞作。表題作を含む二作を収めた短編集。 短編ながら、読み終えた後には長編を読んだ時のような不思議な充実感が残る。 文章は軽やかでとても読みやすいが、決して内容が浅いわけではない。他者との距離の取り方や、ふとした心理の揺れが自然に描かれており、そのさじ加減が絶妙だ...

第134回芥川賞受賞作。表題作を含む二作を収めた短編集。 短編ながら、読み終えた後には長編を読んだ時のような不思議な充実感が残る。 文章は軽やかでとても読みやすいが、決して内容が浅いわけではない。他者との距離の取り方や、ふとした心理の揺れが自然に描かれており、そのさじ加減が絶妙だと感じた。 表題作「沖で待つ」は、転勤の多い職場で出会った同僚との日常を描いた物語。仕事を通して少しずつ築かれていく関係性や、何気ないやり取りの中にある信頼が心地よく、どこか微笑ましい読後感があった。 もう一編の「勤労感謝の日」は、無職で転職活動中の三十六歳の女性が、お見合いを勧められたことから始まる物語。少し風変わりな相手とのやり取りをきっかけに、知人に相談したり、時には相手をからかったりしながら断るまでの過程が描かれる。日常のささやかな出来事を描いているが、登場人物の感情の動きがどこかリアルで印象に残った。 読み終えたあとには、乾いた風が通り抜けたような、さっぱりとした清々しさが残る短編集だった。

Posted by ブクログ

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