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沖で待つ の商品レビュー

3.3

204件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    88

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

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おすすめです。

第134回「芥川賞」受賞作品。会社の同期の太っちゃんが死んだ。かねてからの約束を守るため、私は彼の部屋に忍び込む。「仕事」をする意味、仕事を通じた関係だから育まれた感情。働く人の、心に響く物語……です。

abtm

2026/03/16

第134回芥川賞受賞作。表題作を含む二作を収めた短編集。 短編ながら、読み終えた後には長編を読んだ時のような不思議な充実感が残る。 文章は軽やかでとても読みやすいが、決して内容が浅いわけではない。他者との距離の取り方や、ふとした心理の揺れが自然に描かれており、そのさじ加減が絶妙だ...

第134回芥川賞受賞作。表題作を含む二作を収めた短編集。 短編ながら、読み終えた後には長編を読んだ時のような不思議な充実感が残る。 文章は軽やかでとても読みやすいが、決して内容が浅いわけではない。他者との距離の取り方や、ふとした心理の揺れが自然に描かれており、そのさじ加減が絶妙だと感じた。 表題作「沖で待つ」は、転勤の多い職場で出会った同僚との日常を描いた物語。仕事を通して少しずつ築かれていく関係性や、何気ないやり取りの中にある信頼が心地よく、どこか微笑ましい読後感があった。 もう一編の「勤労感謝の日」は、無職で転職活動中の三十六歳の女性が、お見合いを勧められたことから始まる物語。少し風変わりな相手とのやり取りをきっかけに、知人に相談したり、時には相手をからかったりしながら断るまでの過程が描かれる。日常のささやかな出来事を描いているが、登場人物の感情の動きがどこかリアルで印象に残った。 読み終えたあとには、乾いた風が通り抜けたような、さっぱりとした清々しさが残る短編集だった。

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2026/03/02

【2005年(第134回)芥川賞】 『勤労感謝の日』も『沖で待つ』も読み進めやすい作品だった。沖で待つとは何を意味していたんだろう?

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2025/12/17

芥川賞受賞の表題作プラス1作の短編集。文庫版の再読、読みやすい文体で一気に読了しました。独身の女性36歳がお見合いをする物語「勤労感謝の日」。ウイットに富んだ文章は頁を繰る手を飽きさせない。「沖で待つ」は同期入社の男性が突然死んでしまい、生前の約束を果たす女性の物語。さらりと読ま...

芥川賞受賞の表題作プラス1作の短編集。文庫版の再読、読みやすい文体で一気に読了しました。独身の女性36歳がお見合いをする物語「勤労感謝の日」。ウイットに富んだ文章は頁を繰る手を飽きさせない。「沖で待つ」は同期入社の男性が突然死んでしまい、生前の約束を果たす女性の物語。さらりと読ませる絲山ワールドはくせになります。

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2025/12/07

会話のテンポもよくて軽く読める一冊です。 太っちゃんと及川さん、恋愛になるのかと思いきや同僚を貫いていて、親友ともまた違う、男女の友情を見せてもらえました。人の死というと悲しい話に思えるけど、あくまで2人の、「同期」としての不思議な絆に温かくなりました。ラストの及川さんの秘密部分...

会話のテンポもよくて軽く読める一冊です。 太っちゃんと及川さん、恋愛になるのかと思いきや同僚を貫いていて、親友ともまた違う、男女の友情を見せてもらえました。人の死というと悲しい話に思えるけど、あくまで2人の、「同期」としての不思議な絆に温かくなりました。ラストの及川さんの秘密部分は個人的に好みです。ひとくせあるほうが、何となく物語に入り込みすぎなくて、でもすんなり心に落とし込めるような。読んだ後、ぼんやり最後のページを見ながら色々考えてしまう本でした。

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2025/09/15

オオモノ同期と一緒に配属になった私に先輩が紹介してくれた1冊。 【勤労感謝の日】 リズム感がよく、とても読みやすかった。そして、見合い相手や上司への嫌悪感、大卒女子の孤独感は同様の経験をした訳ではないけれど、とても共感して読んだ。この短編が刊行されてから20年経っているのに共感で...

オオモノ同期と一緒に配属になった私に先輩が紹介してくれた1冊。 【勤労感謝の日】 リズム感がよく、とても読みやすかった。そして、見合い相手や上司への嫌悪感、大卒女子の孤独感は同様の経験をした訳ではないけれど、とても共感して読んだ。この短編が刊行されてから20年経っているのに共感できてしまうというのも残念な話だけれど。 【沖で待つ】 同期という家族でも友達でもない特別な関係を描いた物語。 太っちゃんと及川の最後のやりとりはクスッと笑えて、それでいて切なくて。 今は同期配属が現在進行形で自分と重ね合わせることはできないけれど、いつかこの本を読み返して今を懐かしく思えるのかな。

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2025/01/03

しょーもない見合い相手と会ってしまう話と、新卒からの同期が死んでしまった話。全国に拠点のある会社の営業部のリアル。「沖で待つ」はいい話だったな~。

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2024/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

勤労感謝の日 こっちの方が好き からっとしてて、さくっと読める なんか良い また読み返したい 沖で待つ 勤労感謝の日とは語り口も違って丁寧で、違和感あったけど馴染んだ。 読んですぐ、えっファンタジー!?って思ったけどそこは重要じゃなかった 会社って嫌だけど良いなあって矛盾なことを思った 好きな本になった

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2024/09/10

表題作を含む2篇の短編集。 勤労感謝の日は無職の女性の被害妄想のような負い目とそこから生まれる目に映る全てへの攻撃性とイライラするけれどなんだか身に覚えのある精神構造。 ちょうど良い心を置いておける関係がこの店にはあるのだと思う。 沖で待つは男女間の友情とそこで交わされる互いのP...

表題作を含む2篇の短編集。 勤労感謝の日は無職の女性の被害妄想のような負い目とそこから生まれる目に映る全てへの攻撃性とイライラするけれどなんだか身に覚えのある精神構造。 ちょうど良い心を置いておける関係がこの店にはあるのだと思う。 沖で待つは男女間の友情とそこで交わされる互いのPCを死んだら破壊する約束を遂行する話。 沖で待つの意味は最後にわかるけれど、なんだか丁度主人公の状態ともあっていつ死んでもいいから今でなくてもと感じたのではと読めた。 海は暗いの明るいのか、そこで待つ船を想像する。その船に乗らなくても見ているだけでも良いと思える。

Posted byブクログ

2024/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「勤労感謝の日」 主人公がサバサバ系女子で会話のやりとりが面白くてさらっと読めた。 後輩女子水谷のカイコの話も面白かった。 「沖で待つ」 男女の同期で長い付き合いができるっていいなと思った。

Posted byブクログ