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現代イギリスの人種問題 有色移民と白系イギリス人の多様な人種関係
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大学図書/ |
発売年月日 | 2007/07/01 |
JAN | 9784797224894 |
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現代イギリスの人種問題 有色移民と白系イギリス人の多様な人種関係
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本書では現代イギリスの人種問題ということで、第二次大戦後から21世紀初頭にかけてのイギリスにおける移民の動向、そして有色移民と(一部の)白系イギリス人との確執および解決に向けた取り組みが示されています。イギリスはかつての被植民地である国々とコモンウェルス関係を結び、これらの加盟国...
本書では現代イギリスの人種問題ということで、第二次大戦後から21世紀初頭にかけてのイギリスにおける移民の動向、そして有色移民と(一部の)白系イギリス人との確執および解決に向けた取り組みが示されています。イギリスはかつての被植民地である国々とコモンウェルス関係を結び、これらの加盟国からの移民については他国と比較して自由度が高かったわけですが、いかんせん景気後退期ではどうしても批判の矛先が移民に向かいます。白系イギリス人からすれば我々の仕事を奪うな、ということですが、一方で有色移民からすれば、自分たちは迫害されているとなるわけです。本書を読んで、ふとドバイの例が思い出されましたが、金融危機前はインド、パキスタン、エジプトなどから大勢の出稼ぎ労働者がドバイにやってきていましたが、リーマンショック後は激減、このあたりは「移民」と「出稼ぎ労働者」の大きな違いだと思います。 本書内では有色移民と白系イギリス人とのかなり具体的な衝突事例がたくさん盛り込まれていますが、一方で希望がもてるのは、これに反対する勢力も増えていること。かつては受け入れられがたかったユダヤ人移民も時間とともにイギリスになじみ、今では社会の一員になっているなど、やはり最大の処方箋は「時間」しかないのではという気もしました。 なかなかこのようなテーマの本はないので貴重なのですが、苦言を呈するならば、文章が精査されていない点が多く、ある報告書内の数字を文字で羅列していたり(そうではなく表やグラフで示した方がよほどわかりやすい)、英文報告書からの参照において、日本語訳がこなれていないため読みづらい箇所が散見されました。このあたりが改善されましたらより有益な文献になると思います。
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