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子どもを理科好きに育てる本

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川学芸出版/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/08/05 |
JAN | 9784046211507 |
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子どもを理科好きに育てる本
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4件のお客様レビュー
夏休み。と言えば自由研究。自分自身も子どものときは苦手だった。そもそもどうやってテーマを決めたらいいの?誰も教えてくれないし…と小学生のときに思い、中学生くらいからは理科的なものから距離を置いても別に日常生活では困らないのでは?と思いはじめ、いよいよ大学生や大人になると理科なんて...
夏休み。と言えば自由研究。自分自身も子どものときは苦手だった。そもそもどうやってテーマを決めたらいいの?誰も教えてくれないし…と小学生のときに思い、中学生くらいからは理科的なものから距離を置いても別に日常生活では困らないのでは?と思いはじめ、いよいよ大学生や大人になると理科なんて頭から完全消去されて現在に至る。 こういう人、本当に多いはず。でもいくら理科なんか日常生活とは直接関係ないじゃんと開き直っても、実生活では毎朝出勤前に空を見上げ、雲や風から帰宅時の天気を予測して傘が必要かを判断しなければいけないし、料理が好きな人ならば意外と化学の知識がついて回るのは理解できるだろう。つまり理科が日常生活にあまり関係がないなんて大噓で、実は日常生活の細部に関わっていて、大人になった今「ああ、授業で半分寝ながら聞いていたあれは、○○のことだったんだ…」と後悔しながら日々を過ごすというのがほとんどでは。 だから、せめて自分の子どもには理科の大切さと便利さについて、食わず嫌いにならないように、陰になり日向になり伝えようとしているのだけれど… いやはや、子どもをもつ親ならばほぼ全員、このことについては本当に思い通りにならないと悩み、苦労しているはず。 そこで手にしたのがこの本。著者の中野不二男さんも強調しているのは、理科の「身近さ」と「日常性」だ。それを子どもにわかってもらうために、まず大人が身の回りの理科的なものに興味を持って親しむ態度を見せること。その大切さが細かく記されている。 具体的に見ていこう。冒頭では小学生の著者の娘さんが顕微鏡をのぞき、糸を撚ったような独特の形状であるニジマスの染色体が見えたときの素直な驚きの声が書かれている。ここでお父さんである著者は、まずは娘さんと同じように発見を喜び、感情を共有している。次にそうしながらも著者はすかさず図鑑を持ってきて、娘さんに染色体のページを開かせる。そうすると娘さんは、今顕微鏡で見たものとほぼ同じ形状のものを図鑑でも見つけ、二重の発見の喜びにひたる。ここで重要なのは、お父さんはすでに知っていることでも、知識を与えるような態度をしないで、子どもが自分で発見していくという“プロセス”を踏ませること。つまり、子どものなかに理科への興味を形作る重要な要素は“体験”であり、大人の役割はそれを演出することだ。 とは言うものの、言うは易く行うは難し。だけどこの本は学術的という言葉とは対極の、著者の実際の子育て体験談が中心で読みやすい。ちなみに、やはり著者にとっても子育てにおける最大の敵は、ゲーム(ビデオゲームからはじまってPCや携帯機器まで)だった!親の思惑をよそに理科からゲームへと子どもの興味の比重が移るのに対し、親がどう対処していくかの一連の記載もおもしろかった。 だが最後に、著者はおもしろい話だけの人じゃないということを書いておきたい。 最終章の第9章のテーマは、先の戦争で日本の対戦国の1つだったオーストラリアの捕虜収容所で日本人捕虜が起こした「カウラ事件」について。日本人捕虜の多数が食事用のナイフを加工したものを手に集団で暴動を図ったとされた事件。「生きて虜囚の辱めを受けず…」という日本人の特質を象徴する事件として語られてきたが、オーストラリア在住歴もある著者は「日本人もオーストラリア人も人間としての根本部分は同じだ」と信じ、一般に流布する説に懐疑を抱く。そして文献調査により、捕虜のリーダーとされていた人物が零戦のパイロットだったのを突き止め、彼が不時着した地点近くに今も残る機体を実際に見に行く。そこで機体から発見したのは、胴体着陸の痕跡だった。著者は零戦が被弾した箇所から不時着した地点の距離をもとに、計算を駆使して彼が残り少ない燃料で不時着に至れたのは、生き残るという強い意志による冷静な判断によっていたことを突き止める。 著者は書く。「真相」は通説や俗説により覆われている場合が実は多いが、理科や数学はベールをはいで真実の姿を表出させる有効なツールなのだと。 読み終えたとき、自分の子どもを理科好きにするノウハウを見出せたかどうかは正直なところわからないが、中野不二男という1人の理科好き(理科バカ?)の一代記を読了した充実感は得られた。
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理系といわれる分野に対して、どの様にこどもに興味を持たせるか、著者自身が実践されている方法がたくさん出てくる本です。 日々の家での様子がエッセイ風に書かれており、文章が情景が分かるように丁寧にかかれているので、とっても面白く読めました。 そして、強く感じたのは、著者の様々なワザを...
理系といわれる分野に対して、どの様にこどもに興味を持たせるか、著者自身が実践されている方法がたくさん出てくる本です。 日々の家での様子がエッセイ風に書かれており、文章が情景が分かるように丁寧にかかれているので、とっても面白く読めました。 そして、強く感じたのは、著者の様々なワザを実践するには、まずは実践する大人側に興味を持っているということがとても大切だということ。 今思えば、自分の両親も、本著者がしてくれたようなことをいっぱいやってくれました。私は文系、夫は理系。夫の力を借りて、この本のように、子どもの視野を広げる手伝いをしていきたいと思いました。
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子育て本としてかなり気に入った一冊! 2人のお子さんを育てた経験をもとに書かれているので、統計を根拠としているわけではないのだけど、一般的な啓発本よりよっぽど良い印象を受けた。 ・章ごとにポイントはまとめてあるものの、基本的にはエッセイの体で書かれていて単純に読んで面白い ・...
子育て本としてかなり気に入った一冊! 2人のお子さんを育てた経験をもとに書かれているので、統計を根拠としているわけではないのだけど、一般的な啓発本よりよっぽど良い印象を受けた。 ・章ごとにポイントはまとめてあるものの、基本的にはエッセイの体で書かれていて単純に読んで面白い ・著者がとった作戦に対して子どもがどんな反応をしたのかが書いてあり、真似したい!と思ったワザが多くあった 具体的には… ・こどもが手の届く本棚 ・こどもの興味が湧きそうなページを開いておく ・科学雑誌 ・衛星チャンネル ・NHK教育番組 ・科学館、博物館の活用 ・工作、ものづくり ・テレビゲームとの付き合い方 ・自由研究 ・百科事典の活用
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