殺人よ、さようなら 赤川次郎ベストセレクション 角川文庫
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殺人よ、さようなら 赤川次郎ベストセレクション 角川文庫

赤川次郎【著】

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殺人よ、さようなら 赤川次郎ベストセレクション 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2007/08/25
JAN 9784041879979

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商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2023/06/14

 誰でもそうかもしれないが、僕は自分の中で「傑作」になるミステリーの条件がいくつか合って、その幾つかの要素が「自分の基準」に当てはまるかどうかによって、この作品ふ素晴らしい等、あーだこーだ批評している。その中の一つに、「物語の終盤までストーリー構成の本質や結末が見えない」というも...

 誰でもそうかもしれないが、僕は自分の中で「傑作」になるミステリーの条件がいくつか合って、その幾つかの要素が「自分の基準」に当てはまるかどうかによって、この作品ふ素晴らしい等、あーだこーだ批評している。その中の一つに、「物語の終盤までストーリー構成の本質や結末が見えない」というものがある。明らかに左手に残る項数がなくなっているのに、いまだにこの物語がどのように着地するのか想像もつかない。この様な状況下、伏線を残さずきっちりと回収し、更に満足のいく結末描写に落とし込まれた作品はとても少ない。だからこそ、その試行を成功させた作品には賞賛してしまうんだ。  今作は「殺人よ、こんにちは」の続編であり、令和に読むには少し昔の作品だ。しかし、前作、今作と3年間の時間軸で描かれているこの世界はとても魅力的で読む価値が十分に高い作品だ。  高級店というよりは大衆食堂のイメージがある筆者だが、本格に負けず劣らずの骨太なミステリーも沢山存在しており、合わせて文脈等も独特であり、唯一の存在感を発揮している様に思う(偉そうになってしまったが、尊敬してるんだ。) 終盤になりようやく光明がみえ、作品全体の形がわかる様になる。少し大味になってしまっていると感じる部分も多く(人物描写の深掘りなど、もう少し神経質な部分があれば最高だった。)絶賛とは言わないが、面白さは圧倒的だった。  二作で終わってしまったが、主人公の有紀子や温井刑事はとても魅力的なので、この後も作品が続けばと思ってしまう(文庫初版は平成7年という事だ。おそらく難しいだろう)今後も、子供時代にタイトルで手に取った三毛猫ホームズシリーズ等揃えながら時間を埋めていこう。

Posted by ブクログ

2018/10/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子供のころ、少女漫画で「殺人よ、こんにちは」を読み、原作の小説があることを知って読んだ。 あれから30年以上は経ってると思う。 たまたま図書館で続編を発見! 続編があったなんて初めて知った。 懐かしいなぁ。 ちょいちょいご都合主義な部分はあるけど、読みやすいし、おもしろかった。

Posted by ブクログ

2017/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『殺人よ、こんにちは』の続編。 読んだと思っていたら全く記憶になく、初読だった模様。 前作が'83年で、この作品の初出が'91年なので約8年。 物語の中では前作から3年が経過し、主人公は16歳になっている。 多分、作者のキャリアの問題だと思うが、前作よりも洗練されていてストーリーもよく練られ、ミステリーとして面白かった。 前作も悪くはないけど、割と単純だったかなー、と。 主人公の有紀子は、もともとシニカルな女の子だったが、前作のラストで“人を殺した”という十字架を背負って、ますます影のある少女に成長している。 そして相変わらず、いや、前にも増した胆力と度胸で新たな事件に向かっていく。 今のところこの続編は出ていないが、彼女が本当に殺人に“さようなら”できるといいな。

Posted by ブクログ

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