1,800円以上の注文で送料無料

殺人よ、さようなら の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/06/14

 誰でもそうかもしれないが、僕は自分の中で「傑作」になるミステリーの条件がいくつか合って、その幾つかの要素が「自分の基準」に当てはまるかどうかによって、この作品ふ素晴らしい等、あーだこーだ批評している。その中の一つに、「物語の終盤までストーリー構成の本質や結末が見えない」というも...

 誰でもそうかもしれないが、僕は自分の中で「傑作」になるミステリーの条件がいくつか合って、その幾つかの要素が「自分の基準」に当てはまるかどうかによって、この作品ふ素晴らしい等、あーだこーだ批評している。その中の一つに、「物語の終盤までストーリー構成の本質や結末が見えない」というものがある。明らかに左手に残る項数がなくなっているのに、いまだにこの物語がどのように着地するのか想像もつかない。この様な状況下、伏線を残さずきっちりと回収し、更に満足のいく結末描写に落とし込まれた作品はとても少ない。だからこそ、その試行を成功させた作品には賞賛してしまうんだ。  今作は「殺人よ、こんにちは」の続編であり、令和に読むには少し昔の作品だ。しかし、前作、今作と3年間の時間軸で描かれているこの世界はとても魅力的で読む価値が十分に高い作品だ。  高級店というよりは大衆食堂のイメージがある筆者だが、本格に負けず劣らずの骨太なミステリーも沢山存在しており、合わせて文脈等も独特であり、唯一の存在感を発揮している様に思う(偉そうになってしまったが、尊敬してるんだ。) 終盤になりようやく光明がみえ、作品全体の形がわかる様になる。少し大味になってしまっていると感じる部分も多く(人物描写の深掘りなど、もう少し神経質な部分があれば最高だった。)絶賛とは言わないが、面白さは圧倒的だった。  二作で終わってしまったが、主人公の有紀子や温井刑事はとても魅力的なので、この後も作品が続けばと思ってしまう(文庫初版は平成7年という事だ。おそらく難しいだろう)今後も、子供時代にタイトルで手に取った三毛猫ホームズシリーズ等揃えながら時間を埋めていこう。

Posted byブクログ

2018/10/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子供のころ、少女漫画で「殺人よ、こんにちは」を読み、原作の小説があることを知って読んだ。 あれから30年以上は経ってると思う。 たまたま図書館で続編を発見! 続編があったなんて初めて知った。 懐かしいなぁ。 ちょいちょいご都合主義な部分はあるけど、読みやすいし、おもしろかった。

Posted byブクログ

2017/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『殺人よ、こんにちは』の続編。 読んだと思っていたら全く記憶になく、初読だった模様。 前作が'83年で、この作品の初出が'91年なので約8年。 物語の中では前作から3年が経過し、主人公は16歳になっている。 多分、作者のキャリアの問題だと思うが、前作よりも洗練されていてストーリーもよく練られ、ミステリーとして面白かった。 前作も悪くはないけど、割と単純だったかなー、と。 主人公の有紀子は、もともとシニカルな女の子だったが、前作のラストで“人を殺した”という十字架を背負って、ますます影のある少女に成長している。 そして相変わらず、いや、前にも増した胆力と度胸で新たな事件に向かっていく。 今のところこの続編は出ていないが、彼女が本当に殺人に“さようなら”できるといいな。

Posted byブクログ

2011/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

赤川次郎作品にしては暗い方の部類。 殺人が横行し、 人の良さそうな登場人物も、 殺人者の一味だったりする。 赤川次郎作品にしては、何を主張しているのかが分かりにくい作品。 野生時代という雑誌への連載のようなので、 雑誌の性格に気を使いすぎているのかもしれない。

Posted byブクログ

2010/01/24

この本はまあまあおもしろかった。これは「殺人よ、こんにちは」から3年経った話なのでその本も読んでみたと思いました。

Posted byブクログ

2009/10/07

小学校高学年、赤川次郎すきだったな。 三毛猫ホームズシリーズとこれ。 これ何度読んだかわからない。 中学になり、サガンの元ネタ読んだ時は赤川次郎のセンスにびびった。 赤川次郎、もっと評価されてもいいと思うんだけど。 エンタメ作家の域越えて職人だよねぇ。 堂々と赤川次郎が好きだ...

小学校高学年、赤川次郎すきだったな。 三毛猫ホームズシリーズとこれ。 これ何度読んだかわからない。 中学になり、サガンの元ネタ読んだ時は赤川次郎のセンスにびびった。 赤川次郎、もっと評価されてもいいと思うんだけど。 エンタメ作家の域越えて職人だよねぇ。 堂々と赤川次郎が好きだと言える大人でありたい。

Posted byブクログ

2009/10/04

とても懐かしい! 小学生の時初めて赤川次郎読んだのが 前作の『殺人よ、こんにちは』だったような? 主人公の女の子がたくましくて好きでした というか赤川次郎の作品に出る女性はたくましい人多くて好きです^^ その女の子が恋をするんだけど 私もいつかはこんな恋を…とか夢見てた気...

とても懐かしい! 小学生の時初めて赤川次郎読んだのが 前作の『殺人よ、こんにちは』だったような? 主人公の女の子がたくましくて好きでした というか赤川次郎の作品に出る女性はたくましい人多くて好きです^^ その女の子が恋をするんだけど 私もいつかはこんな恋を…とか夢見てた気がするw

Posted byブクログ

2009/10/04

「こんにちは」の続編です。 有紀子の最後の最後の台詞は、いつまでも記憶に残ります。 三日だけこんなお金持ちと精神交代してみたいとか思います^^ 美人も優雅な生活も、普通の人からしてみりゃきっと三日で飽きちゃいますもんね。

Posted byブクログ

2010/04/20

前作に比べるとちょっと面白くなかった。まず金沢は余りかかわりをもっていなかったこと。松井ヒロミがユキに似てたのか?結局ユキは狙われてはいなかったってこと?金沢を殺したのがお母さんで・・・ん〜微妙な感じだった。私は最初藤川くんが怪しいと思っていたんだけど、大体ホテルの部屋までなんで...

前作に比べるとちょっと面白くなかった。まず金沢は余りかかわりをもっていなかったこと。松井ヒロミがユキに似てたのか?結局ユキは狙われてはいなかったってこと?金沢を殺したのがお母さんで・・・ん〜微妙な感じだった。私は最初藤川くんが怪しいと思っていたんだけど、大体ホテルの部屋までなんで水野が知っていたのだろう。そう考えると一番怪しいと思うのが藤川くんではないだろうか・・・読んだ人のコメントで「切ない」となっていたので、犯人は藤川くんでそれでユキが切なくなるのかと思っていたけれど実際は藤川くんはなんの関わりもない人でユキを守ろうとして殺されてしまった(ここの部分では確かに切なく感じるところ)またお母さんの気持ちも切なく思う・・・娘が人を殺したなんて・・・。それはそうと三年前直子さんが犯されてしまった相手は誰だったのだろうか、その話には一切触れることがなかったけれど、ひょっとして金沢だったのではないだろうか・・・と読んでて思った。 全体的に「殺人よこんにちわ」のが面白かった。

Posted byブクログ

2009/10/04

あれから3年、有紀子は再び海辺の別荘に戻ってきた― 『殺人よ、こんにちは』の続編。 ちょっと青春チック。 でも最後には悲しい別れが… 人を殺したこと、忘れられるわけがない。忘れては絶対にいけない。 大切な人を失ったことも… きっと一生さよならできなくて、ずっと心に秘めていく...

あれから3年、有紀子は再び海辺の別荘に戻ってきた― 『殺人よ、こんにちは』の続編。 ちょっと青春チック。 でも最後には悲しい別れが… 人を殺したこと、忘れられるわけがない。忘れては絶対にいけない。 大切な人を失ったことも… きっと一生さよならできなくて、ずっと心に秘めていくんだろうな。

Posted byブクログ