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ロックンロール 角川文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/08/24 |
JAN | 9784043740048 |
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ロックンロール
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商品レビュー
3.3
42件のお客様レビュー
大崎善生作品の中で、一番のびのびとしたほんわかヒューマンラブコメディ。 大崎作品の中で、これほどコメディ色が強い作品は珍しい。 一番、大崎さん自身を生身で感じられる、まるで大崎善生さんと旅をしているかのような作品。 大崎作品の中ではトップレベルに読みやすく、またふんわりとし...
大崎善生作品の中で、一番のびのびとしたほんわかヒューマンラブコメディ。 大崎作品の中で、これほどコメディ色が強い作品は珍しい。 一番、大崎さん自身を生身で感じられる、まるで大崎善生さんと旅をしているかのような作品。 大崎作品の中ではトップレベルに読みやすく、またふんわりとして温かい。 それでいて、キュンキュンする。 「スワン・ソング」とは正反対で、この登場人物である冴えないのか冴えてるのか分からない、"のしイカ"のようにヒラヒラとした"おじ"に、淡く鮮烈に恋する読者は少なくないのではなかろうか。 -- . 恋というものは、 人間の一番性的な部分と、一番プラトニックな部分が一つにつながっている部分を刺激する。 メビウスの輪なのか螺旋状なのか、本来相反する二つの本質ががっちりとつながっている部分。 大崎さんはこの作品で、それを描いているように思う。 -- 大崎善生作品の「ディスカスの飼い方」に出てくるハイコプレハのように、「ロックンロール」で登場人物が云うように、 "意味もない海底の石をめくってはめくり、 焦げ付いた鍋の底を磨いては磨き、 人生でいつの日かレンブラントの大作のような作品に挑めるように、 片方のポケットに小石を入れて、 諦めず、悔やまず、振り返らない、 何があっても最後まで生き抜く" そんな人生にしてゆきたい。
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思春期に読み、今も心に残っている。 あんまり文体は好きではないですし、さして深みも感じられなかったです(何様なんだ俺w)。 ですが 「凡人だけどなんとか抗いたい、小さなロック魂をいつまでも持ち続けたい」 というわかりやすいメッセージが、なぜか頭に残ってます。何か自分の心にひっ...
思春期に読み、今も心に残っている。 あんまり文体は好きではないですし、さして深みも感じられなかったです(何様なんだ俺w)。 ですが 「凡人だけどなんとか抗いたい、小さなロック魂をいつまでも持ち続けたい」 というわかりやすいメッセージが、なぜか頭に残ってます。何か自分の心にひっかかるものがあるのでしょう。 まさに、ポケットの奥の隅の隅の方に、糸にひっかかって取れずに、いつまでも入ってる小石のように。。。
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パリのホテルに缶詰めになって、ノートパソコンの画面をにらみながら執筆活動をする、という主人公の小説家のスタイルは、まさに著者の大崎氏のエッセイで見た情景そのもの。 まったく言葉の通じない異文化のなかで、言葉をあたかも「ごしごしと鍋を磨くように」磨いて日本語を紡いでいく。 そ...
パリのホテルに缶詰めになって、ノートパソコンの画面をにらみながら執筆活動をする、という主人公の小説家のスタイルは、まさに著者の大崎氏のエッセイで見た情景そのもの。 まったく言葉の通じない異文化のなかで、言葉をあたかも「ごしごしと鍋を磨くように」磨いて日本語を紡いでいく。 その情景を描写するのに「正しい」言葉を探しだし、選び出す地道で根気強い作業。 そういう雰囲気は割と好きだなぁ。
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