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リビアの小さな赤い実
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社/ |
発売年月日 | 2007/08/10 |
JAN | 9784591098615 |
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リビアの小さな赤い実
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世界の小説を読む第33冊目リビア リビア革命時。少年スレイマーンは「家」と「国」という二重の檻に入れられた母と共に、父の帰りを待っていた。ただ遅いだけか、それともあいつらに捕らえられたのかー。 言うべき事は言わずに言わない方が良い事ばかり言ってしまう主人公に途轍もなくイライラした...
世界の小説を読む第33冊目リビア リビア革命時。少年スレイマーンは「家」と「国」という二重の檻に入れられた母と共に、父の帰りを待っていた。ただ遅いだけか、それともあいつらに捕らえられたのかー。 言うべき事は言わずに言わない方が良い事ばかり言ってしまう主人公に途轍もなくイライラした。いくら子供でも。だけど、「言うべき事」と「言わざるべき事」を都合良く決めるのは圧政者の方か。その差は砂上の足跡のように短命で、蜃気楼のように頼りない。そして命を落とす者とそうでない者の差も。盗聴や隣人・友人の突然の投獄など、半独裁国家に住んでいると他人事ではない事ばかりで気が参った。ただ文体に特徴はなく、どちらかと言うとあまり好みの本ではない。 一点、こういった題材の本で「裏切者」の視点から描いたものは珍しいので、そこは素直に筆者の勇気に敬礼したい。
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カダフィ政権下のリビアを子供の視点から描いている。作者と翻訳家の筆力で、風景や空気感、9歳の子の未熟さ故の混沌や勢まかせな幼い残酷さの描写も心に残る。女性の立場やゆで卵の食べ方など文化的要素も興味深い。
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出てくる風景がアフリカの海沿いの風景なので、頭の中では乾いた風が吹き抜ける、熱帯の、色が鮮烈な街のイメージが続きました。悲惨な感じはしません、何故か。リビアの首都トリポリに暮らす9歳の男の子。一見金持ちの我儘息子のようだが、彼の周りには不安が渦巻いている。カダフィ将軍が恐怖政治を...
出てくる風景がアフリカの海沿いの風景なので、頭の中では乾いた風が吹き抜ける、熱帯の、色が鮮烈な街のイメージが続きました。悲惨な感じはしません、何故か。リビアの首都トリポリに暮らす9歳の男の子。一見金持ちの我儘息子のようだが、彼の周りには不安が渦巻いている。カダフィ将軍が恐怖政治を始め、革命軍が街を支配している。一見穏やかな生活はある日突然、近所の人間が捉えられ突然いなくなることで、様変わりしてしまう。読んだ後、じわじわと心から怖くなります。
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