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ルポ 最底辺 不安定就労と野宿 ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2007/08/10 |
JAN | 9784480063779 |
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ルポ 最底辺
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商品レビュー
4
25件のお客様レビュー
あいりん地区や釜ヶ崎という地名を聞いても、遠くに住む人にはあまりピンと来ず馴染みがない。そうした場所がどんな様子かは、ニュースや本を通じて想像するものの、実態はどうなのだろうか。 本著はホームレスの実態を取り上げたルポだが、著者自らホームレス体験をした上で、ホームレスに好意的な...
あいりん地区や釜ヶ崎という地名を聞いても、遠くに住む人にはあまりピンと来ず馴染みがない。そうした場所がどんな様子かは、ニュースや本を通じて想像するものの、実態はどうなのだろうか。 本著はホームレスの実態を取り上げたルポだが、著者自らホームレス体験をした上で、ホームレスに好意的な立場から書かれている。これらの人に対し、自己責任論を押し付けるのは間違っていて、これは椅子取りゲームの結果としての構造的問題だろうと。 しかし、個人の感想として、やはり自己責任論は拭えない。ホームレスの状態を、誰にでも起こりうる仕方ないものと100パーセント言い切るのはおかしな論理で、それが正しいならば、窃盗なども、構造的に仕方ない事象となるだろうし、ホームレス虐待も仕方ないとなる。自ら選択し歩んだ結果がホームレスならば、やはり個人に責任はある。勿論そこに不運な事情もあるだろうから、再起のためのセーフティネットは仕方ないが。 ただ、ホームレスに肯定的な価値観、視点を感じてみるには良い一冊である。そうでもしないと、中々、彼らを肯定的に見るのは難しいものだから。
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この本を読むまでは、路上生活者は気楽な自由人で、 一日寝て、のんびりとした生活を送っていると 思っていたが、思い違いをしていたかもしれない。 野宿をしている人が何気ない人から、理由もないのに 暴力を振るわれて、生命を失い、また、不貞になることもあり、また、不貞になると、野宿から抜...
この本を読むまでは、路上生活者は気楽な自由人で、 一日寝て、のんびりとした生活を送っていると 思っていたが、思い違いをしていたかもしれない。 野宿をしている人が何気ない人から、理由もないのに 暴力を振るわれて、生命を失い、また、不貞になることもあり、また、不貞になると、野宿から抜け出すことが難しくなる。また、生活保護も役所から、なかなか、受けることができず、最終的に路上で、命を失うこともあることが分かった。しかし、でも、新宿の動く歩道で、浮浪者がたむろして、においがすごくて、地下道を歩く人も少なくなり、スラム化しつつあったので、天幕の撤去は、今では、正しかったと思っている。それら、野宿の人は、かわいそうだが、周りの人の迷惑も考慮してほしい。そこで、4つにしました。しかし、筆者は、支援者としての傍観者ではなくて、実際に日雇いに参加してのルポで説得力があり、また、日雇い労働の過酷さがよく描かれて、実態がはじめて知りました。
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大阪市西成区でホームレス問題に長年関わっている著者が記したルポタージュ。ホームレスと日雇い労働は切っても切れない関係にあるが筆者も日雇い労働者としての経験があり、現在は日雇い労働者を支援する側として働いている。 ホームレスに対して「よく言われるセリフ」にも根拠を示した論理的な説明...
大阪市西成区でホームレス問題に長年関わっている著者が記したルポタージュ。ホームレスと日雇い労働は切っても切れない関係にあるが筆者も日雇い労働者としての経験があり、現在は日雇い労働者を支援する側として働いている。 ホームレスに対して「よく言われるセリフ」にも根拠を示した論理的な説明がなされている。 「みんなが使う場所にいるのは迷惑だ」→世の中には公有地か私有地しか無い。行き場のないホームレスが公有地に野宿するのは必然。 「家に帰ればいいのでは」→家族の絆が切れているためにホームレス化、もしくはホームレスになると同時に家族の絆が切れる。 「福祉に相談に行けばいい」→福祉事務所はホームレスに対して十分な支援ができていない。 「努力が足りない。仕事をしようとしない。自己責任。」→自己の責任と社会のせいの境界は曖昧である。雇用をイス取りゲームに例えると、必ずあぶれる人が出てくることがよく分かる。 これらのよく言われるセリフは、発言者の市場、国家、家族に対する思い込みの上に成り立っているセリフだということがわかる。 他の社会学関係の書籍でも言われているように、「経済的貧困」と「関係的貧困」の2つが大きな要因となっており、人と人とのつながりが大きな財産であることもよく分かる。 これからの格差社会の先端を行っているルポであり、人事とは思えない切実さがある。
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