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春のはじまる朝 家裁調査官物語
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春のはじまる朝 家裁調査官物語

藤川洋子(著者)

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春のはじまる朝 家裁調査官物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京書籍
発売年月日 2007/08/08
JAN 9784487802173

春のはじまる朝

¥220

商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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2022/06/10

" 世の中にはさまざまな公共機関があるけれども、裁判所などというところは、一生かかわりを持たずにすめばそれに越したことがない、という役所である。 家族や親族関係の不調をあつかう家庭裁判所は、とりわけそうにちがいない。 離婚、親権者、養育料、財産分与、扶養、後見人、遺産分...

" 世の中にはさまざまな公共機関があるけれども、裁判所などというところは、一生かかわりを持たずにすめばそれに越したことがない、という役所である。 家族や親族関係の不調をあつかう家庭裁判所は、とりわけそうにちがいない。 離婚、親権者、養育料、財産分与、扶養、後見人、遺産分割、そして少年少女による犯罪。 お金もからむが、何よりも感情がからむ。よく考えたから正解が得られる、という問題ばかりではない。 だから、家庭裁判所の待合室には、ほかの役所とも病院とも違う独特の雰囲気がある。押し殺した怒り、嘆き、不安、そして転機の予感と、かすかな希望。 その雰囲気は、いつの時代も変わらない。" ー「春のはじまる朝」より この本は、副題にある通り、三十年近く勤めている女性家裁調査官の回想や目を通して描かれる4編とあとがきを収録した短編集だ。 著者も元家裁調査官で、現在は大学心理学部の教授をしている。本書は著者の経験をもとに書かれたものだ。 それぞれのタイトルは、「タビビトノキ」「春のはじまる朝」「もしもし」「観覧車」である。 著者は中井久夫氏と懇意にしているらしく、本書を書くにあたり、中井久夫氏から「春のはじまる朝」という、本書扉にある詩を送られている。 この味わい深い詩を読んだ後で、私たちは物語に出会うことになるのである。 いずれの短編も、主人公が担当したケース…主に非行もしくは犯罪を行なった少年少女たちとの出会いや彼らや彼らの周りの人たちの人生について、丁寧に、やさしく描かれている。 少年少女たちが非行をしてしまうのには理由がある。この本が発行されたのは15年前だが、これは15年経った今も変わらないだろう。 どの短編も辛く重い話ではあるが、著者の経験ゆえか、それぞれの短編に登場する少年少女たちの身に起こったことを確かにしっかりと書きつつ、それでいてやさしくその出来事を、主人公の家裁調査官ごと包み込むかのように描かれていて、私はそこがいいと思った。 非行に走ることでしか自分を癒せなかった少年少女たちに、春が、朝がはじまりますように。 読み終わった後タイトルを見てそう思えた。 大多数の子どもたちは、きっと好き好んで非行に走るわけじゃない。主人公の仕事は、彼らの心のうちにあるどうしようもなさを食い止め受け止めることなのだと思った。 そうであってほしい、とも。 …感想冒頭に打ち込んだ本文中の文章は、この本の、家庭裁判所にかかわる人たちの、かかわらざるを得なかった人たちの全部を表しているかのようで、とても印象深かったので、引用させていただいた。 著者の他の書籍を読んでみたいと思った。

Posted by ブクログ

2018/08/08

元・家裁調査官の方が著者。 自身の体験をもとにした短編集。 手探りながら悩みながら真摯に向き合ってきた著者の人となりが窺える。 一つ一つ、一人一人、それぞれの生き方や人生があって。 少し躓いてしまった人達が出てくる。 でも、最後は顔をあげてそれぞれの道へむかっていく。 そんな一...

元・家裁調査官の方が著者。 自身の体験をもとにした短編集。 手探りながら悩みながら真摯に向き合ってきた著者の人となりが窺える。 一つ一つ、一人一人、それぞれの生き方や人生があって。 少し躓いてしまった人達が出てくる。 でも、最後は顔をあげてそれぞれの道へむかっていく。 そんな一つ一つの最後が印象的。

Posted by ブクログ

2018/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何気なく読んだ「テミスの休息」がとても良い本だったので、同じ作者のこの本を手に取ってみた。 タイトルの通り、家裁調査官の活躍を描く短編集。 あとがきを読んで知ったのだけど、作者さんは本当に家裁調査官だったらしい。 家裁で取り扱う事案なので、短編集で出て来るのは、全て未成年。彼らが起こしてしまった事件だけでなく、家庭環境をきちんと調査し、彼らの再起を助ける「わたし」の姿に惚れ惚れしてしまう。 きっと物語だけでなく、作者さん自身も温かい家裁調査官だったのだろう、と想像してしまうような作品。

Posted by ブクログ

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