NAKATAビジネス

次原悦子【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社/講談社
• 発売年月日: 2007/08/02
• JAN: 9784062140508

商品レビュー

2013/03/19

もう少しドロドロした世界について詳しく書いて欲しかった。
中田の移籍に関する裏話や苦労話などを暴露して欲しい。
でも、中田という選手をモデルに構築したビジネスの手法については、十分な情報量がある。
スポーツビジネスを学びたい人なんかは、読んだ方が良いカモね。

2012/04/30

IMG社が、スポーツマネジメントの走り。
アーノルド・パーマーを仕掛けて大ヒット！ゴルフブームを牽引。
その後、ビヨン・ボルグでテニスブームも仕掛け、他ジャンルにも進出。

広告→「この商品を買って下さい」という一人称のメッセージ
PR→「あの商品は素晴らしい」と第三者に言わせる手法

ペルージャのオーナー、ガウチ一族はベルマーレに移籍金をいつまで経っても払わない。ギリで片付けるも、中田への支払いをしない。ローマでもその残りは払ってもらえず、パルマでやっと完済。
「訴えるなら訴えてみろ！決着するのに、何十年かかるか分かっているのか。キミのプレイヤーはいくつになってると思う？」　と平気で言うガウチ。

中田が東ハト(潰れかけ、、)の執行役員につくというインパクト！
社内外に対してのアピール成功。
内外

2007/11/17

中田英寿のマネジメント会社・サニーサイドアップ社長の次原さんの大学院での論文。
いかに中田英寿の市場価値を高め、ブランド化していくか。その手法にPR畑からの発想で作り上げていった歴史を綴った感じ。
正直あんまし面白くなかったんですが、その中の一個好きな内容がありました。
スポーツ選手はパフォーマンスに連動して市場価値が決まってしまうもの。それは現役生命の短いスポーツ選手には致命的にしんどいこと。そこをパフォーマンスに左右されない市場価値を中田につくってあげたかった。みたいな件。
これは暖かい考え方。

引退にまつわるストーリーから次原社長らとの中田の絆は相当なもの。それを分かった上で読むと良いと思いますんで、「誇り」著：小松成美もおすすめです。