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蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相
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蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相

池谷薫【著】

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蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2007/07/27
JAN 9784103051312

蟻の兵隊

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商品レビュー

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2025/08/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

ドキュメンタリ映画の存在は知っていて、興味があり本も入手していた。たまたま戦後80年ということでドキュメンタリ映画が再上映されたのを機に、読み始め、2章まで読んだところで映画も観てきた。著者はドキュメンタリ映画の監督でもあるが、後書きにあるよう山西残留問題を時間内に描き切ることは不可能だと思い、結果として奥村氏の人間ドキュメントといった性格のものになっていたというのは、まさに文字通りだった。最初の数章を読んでおり、主要な登場人物の名前と背景がなんとなく頭に入っていたので、より映画に引き込まれたように思うが、逆に読んでいなかったら引き込まれ具合も限定的だったかもしれない。 通説によれば人民解放軍は逃げ回っていたととだが、ここでは国民党軍に対して比較的優位に描かれており、また実際に戦争に参加した奥村氏の戦争時の残虐な行為等も触れる機会があり(本の感想か、ドキュメンタリの感想かわからなくなってきた)、やはりどんな贔屓目にみても美化できるものではないことがよくわかる。 それにしても厚生省資料によると、1945年8月15日以降に満州を除く中国全土で戦死した日本軍将兵は五万人に達しているというのは驚く。確かに残留して共産党と戦ったという話は聞いたことがあったが・・・。 この著書に関しては、おそらく奥村氏が集めたであろう膨大な資料と証言から、緊張感を持って展開していく。残った将兵たちは、祖国のためと思わされつつ、戻ってみたら除隊後自ら志願したこととなっており、軍人としての恩給を受けることができなかった。不幸なケースであるが、その過程とそう見せかける必要があったために公式記録がそうなってしまったこと、そして上官が責任を回避したこと、下々の証言を国会が無視したことから、厚生省は日本軍として残留したことを認めず。認めてしまうとポツダム宣言に従わなかったことになるから都合のよい方を採択したように見受けられる。また最終的に訴訟にまで持っていったが、裁判所の過去の厚生省のコメントを繰り返すのみで、ドキュメンタリによれば”物理的に不可能だったため”、裁判官がサインをしていないが、敗訴にされるという不遇を味わっている。(司法の独立はどこにいった?) 奥村氏の、この件に関連する発する言葉とその強さが頭から離れない。

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2010/07/11

 日本が連合国に降伏した1945年8月のあとも中国に居残り、国民党軍所属の兵士として解放軍(八路軍)と戦闘を続けた日本人達の物語。  敗戦の後、旧日本軍の司令官や参謀たちは戦犯として裁かれることを怖れ、国民党系の地方軍閥と協定して、選抜をした2,600人の兵士をつれ中国に居残るこ...

 日本が連合国に降伏した1945年8月のあとも中国に居残り、国民党軍所属の兵士として解放軍(八路軍)と戦闘を続けた日本人達の物語。  敗戦の後、旧日本軍の司令官や参謀たちは戦犯として裁かれることを怖れ、国民党系の地方軍閥と協定して、選抜をした2,600人の兵士をつれ中国に居残ることにした。  「天皇の軍隊」として中国を侵略した彼らは、この時期以降「司令官と参謀の私兵」として(しかし主観的には旧来の日本軍として)、国共内戦のなか、苛酷な戦闘の道を辿ることになる。  国民党軍の軍閥に戦犯の容疑をもみ消してもらった澄田司令官が、これらの兵士を捨て、アメリカの豪華客船で日本に帰国した頃、敗戦の日から3年8ケ月経ち、残留兵達約400人は最後の猛烈な解放軍の砲火に曝され屈することとなった。  6年2ケ月に及ぶ中国での刑期を終了し、1954年の9月に引揚船興安丸から舞鶴に帰国した彼らは、すでに軍人ではなく民間人にさせられていた。  < 上官の命令はすなわち朕の命令>だと教育された彼らにとって、私利私欲に走りできの悪い自分勝手な上官は、天災のようなものだ。いやこれは天災に比すべき人災である。生き残っている彼らは、一体山西省残留とは何だったのかとの、真相解明に残り少ない人生を費やしている。

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2010/06/18

本来なら国へ帰るべき時に、一部上層部の人の思惑の為だけで中国へ残る事になり、尚且つ知らない間に意思を決定づけられ、なんやかんやでその上司は勝手に抜けてしまって、やっと祖国へ帰れたと思ったらお前ら勝手に残ったんだろう、と国に言われてしまう。 違うと言っても国も元上司も聞いてくれない...

本来なら国へ帰るべき時に、一部上層部の人の思惑の為だけで中国へ残る事になり、尚且つ知らない間に意思を決定づけられ、なんやかんやでその上司は勝手に抜けてしまって、やっと祖国へ帰れたと思ったらお前ら勝手に残ったんだろう、と国に言われてしまう。 違うと言っても国も元上司も聞いてくれない。 ちゃんと調べてくれと言っても聞く耳を持ってくれない。 何もしてくれない。 国の偉い人達は、何もしてくれない。 政治ってなんだろう、と思わずにはいられない話でした。 戦争の内容については、これは日本兵と国の話なので中国側の意見の本も読まないとだけど。

Posted by ブクログ