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オッペンハイマー(上) 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇
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オッペンハイマー(上) 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇

カイ・バード(著者), マーティン・シャーウィン(著者), 河邉俊彦(訳者)

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オッペンハイマー(上) 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2007/08/03
JAN 9784569692920

オッペンハイマー(上)

¥1,980

商品レビュー

3.4

6件のお客様レビュー

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2024/06/05

2023年7月(日本では2024年3月)に公開され、アカデミー賞主要7部門を受賞し、旋風を巻き起こした映画「オッペンハイマー」の原作。上巻で書かれているのは生い立ちからニューメキシコでの実験成功まで。映画も見たが、当然それよりかなり詳しい。ただ、伝記小説ではなく伝記記録で文章が退...

2023年7月(日本では2024年3月)に公開され、アカデミー賞主要7部門を受賞し、旋風を巻き起こした映画「オッペンハイマー」の原作。上巻で書かれているのは生い立ちからニューメキシコでの実験成功まで。映画も見たが、当然それよりかなり詳しい。ただ、伝記小説ではなく伝記記録で文章が退屈。始まって割とすぐに登場人物の名前を把握するのを諦めた・・・

Posted by ブクログ

2023/08/08

色んな意味で話題沸騰中の映画『オッペンハイマー』(日本未公開)の同名原作。 先月は『ある晴れた夏の朝』を通して、アメリカの原爆肯定派と彼らの原爆観について触れた。今度は肯定派が今よりもずっとメジャーだった時代に遡り、開発者の足取りや思考を(上)(下)別で探っていく。 無論自分は断...

色んな意味で話題沸騰中の映画『オッペンハイマー』(日本未公開)の同名原作。 先月は『ある晴れた夏の朝』を通して、アメリカの原爆肯定派と彼らの原爆観について触れた。今度は肯定派が今よりもずっとメジャーだった時代に遡り、開発者の足取りや思考を(上)(下)別で探っていく。 無論自分は断固否定派だが、本作の何を米側は評価しているのかを単純に知りたかった。 本書の原題は”American Prometheus”。 ゼウスから火を盗み人類に与えた神 プロメテウスを「人類に原子の火を与えた」オッペンハイマーにそのまま当てはめている。おぞましい例えだし、捉え方次第では絶賛にも皮肉にも聞こえる。 (上)で扱うのは生い立ちから1945年7月16日のトリニティ実験まで。 1970年代から100人近い周辺人物にインタビューをとっており、調査資料は公文書やFBIの記録にまで及ぶ。理系アカデミックな話はさっぱり、邦訳はどこかぎこちないし、人間関係を把握するのにも難儀した。(情報過多なのは評伝あるあるだと覚悟していたが、理解しようと頑張るほど消費カロリーが凄まじい…汗) それでも彼の歩みや、その中でどのように人格形成されていったのかは何とかなぞれたと思う。 「今や世界が彼を招いていた」 1904年、オッペンハイマーはドイツからのユダヤ系移民である父とドイツ系アメリカ人の母との間に生を受ける。 運動や人付き合いが大の苦手、内に籠りひたすら趣味に没頭する少年時代だったという。両親(特に父親)は息子が何かに興味を示せば必要なものを惜しみなく買い与えた。(成人してからもプレゼントや資金援助は絶えず) 科学が得意で、成績は何度も飛び級するほどに優秀。学業面では年々頭角を表していくが、プライベートでは何かと情緒不安定で危なっかしい印象。一方で量子力学研究等関心事には物凄い熱量を発し、「激しい神経性」という名のエネルギーを内に抱えた核爆弾のようだった。 彼がキャラ変し出したのは青年期になる。 物理学界で中心的存在だったヨーロッパに留学し、共通の関心を持つ学友に恵まれた。無関心だった他人に意味を見出し、教授職に就いてからは学生やのちの仕事仲間から「オッピー」と慕われる。 人への関心はやがて、彼にしかできないことで人間社会に貢献したいという熱意を生み出すこととなる。(本文中でも何度か強調されていた)アメリカへの「愛国心」が熱意の核として大きく働いていたんじゃないかな。 「まだ大きくなっていないたくさんの子供たちの将来があるのは、これのおかげだろう」 開発の裏側についても知らないことが少なからずあった。 ドイツは2年先行して核実験プロジェクトを始めていた。アメリカが原爆の開発を急いだのはナチに先を越されないためだった。米側のプロジェクトに参加した科学者の多くはドイツからの亡命者だった。イギリスの科学者チームも開発に噛んでいた。etc… オッペンハイマーも日本の情勢や日本降伏に向けた水面下の動きを知らずにいたという。(下)で彼への見方も変わってくると思うけど、何が評価されているのかはここでは掴めなかった。

Posted by ブクログ

2013/11/21

オッペンハイマーの伝記。上巻はトリニティの成功までを描く。 オッペンハイマーの果たした科学的な役割や解説は少なく、 またマンハッタン計画における科学的な進捗についても 「原子爆弾の誕生」の詳細な記載には劣り、 文書全体として人間関係の描写に重きを置いている。 しかしオッペンハ...

オッペンハイマーの伝記。上巻はトリニティの成功までを描く。 オッペンハイマーの果たした科学的な役割や解説は少なく、 またマンハッタン計画における科学的な進捗についても 「原子爆弾の誕生」の詳細な記載には劣り、 文書全体として人間関係の描写に重きを置いている。 しかしオッペンハイマーを通して戦時アメリカの左派の活動や 左派に対する軍部の姿勢を細かに説明しており その点では非常に興味をそそる。 下巻ではさらにマッカーシーによる赤狩りの記載もあるようで、 非常に楽しみだ。

Posted by ブクログ

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