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大学 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 1983/01/10 |
JAN | 9784061585942 |
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大学
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商品レビュー
4.2
12件のお客様レビュー
本物の「大学」編
守屋氏の「大学」の後に読みましたが、読後感が全く違いました。守屋氏の「大学」は爽やか(なだけ)だが、本書は重厚で深甚な学問的風韻を感じました。守屋版は爽やかな分、軽薄感は否めない。 宇野訳は守屋訳に比べ、とにかく長い、が、微に入り細に入った解説は「大学」の奥義に最接近を促してく...
守屋氏の「大学」の後に読みましたが、読後感が全く違いました。守屋氏の「大学」は爽やか(なだけ)だが、本書は重厚で深甚な学問的風韻を感じました。守屋版は爽やかな分、軽薄感は否めない。 宇野訳は守屋訳に比べ、とにかく長い、が、微に入り細に入った解説は「大学」の奥義に最接近を促してくれると思う。 さほど利口でない私は、原文の数倍もある訳文に辟易してばかりで、小冊にも拘らず、恥ずかしながら、読破に2日もかかった。 そもそも、スムーズに読めるようになれば、自家薬籠中の物にした証拠と考えれば、今後ますます精読せねばならないという気構えが起きてくる。 読者の嗜好で読み分けするのがいい。古典を簡単に理解したい人は守屋版を読めばいいし、本腰据えてかかる向きは宇野版をお勧めする。 ただ、オタクと呼ばれる人が最後に選ぶのは本書(宇野版)になるはずだ。 尚、姉妹編に『中庸』『論語新釈』がある。
聖熟女☆ミ
大学 訳:宇野 哲人 講談社学術文庫 「大学」とは儒教のテクストである、そして、二宮尊徳が読んでいる本が、「大学」である 大学とは、五経:易経、詩経、書経、礼記、春秋の1つである礼記の一篇である そして、四書、論語、中庸、孟子、大学の1つである 三綱領 明徳、親民、止於至善...
大学 訳:宇野 哲人 講談社学術文庫 「大学」とは儒教のテクストである、そして、二宮尊徳が読んでいる本が、「大学」である 大学とは、五経:易経、詩経、書経、礼記、春秋の1つである礼記の一篇である そして、四書、論語、中庸、孟子、大学の1つである 三綱領 明徳、親民、止於至善 八条目 格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下 教育 格物致知 知的教育 誠意 意的教育 正心 情的教育 その内容は、儒教の政治思想の根幹について要領よくまとめたものとある ■大学章句序 ・大学の教育方針を書き記した序文 ・天に継ぐ者は君なり ・権謀術数 正義に背き種々の権詐を持ちうるもの ■大学 ・大学教育の要旨とは、古の大学、人を教えるための方法である ・子程子曰く、大学は孔氏の遺書にして、初学徳に入るの門なり 子程子曰く、「大学」の書は孔子がつまびらかに次第を挙げて説き示し、後人に残したものであり、初学者よってもって徳に入る門である。 ・小人間居して不善を為す 不徳の小人は閑居独坐すれば、人目をはばかることなしと思い、不善をなして、至らざることなし ・賢を見て挙ぐること能わず、挙げて先んずること能わざるは命(おこた)るなり 賢人を見て登用することができず、よし登用しても早速にこれを信用することができないのは怠慢といわねばならぬ。 ・これを国、利を以て利と為さずして、義をもって利と為すと謂う 国は君主の私利をもって利とせずして、万民の公義をもって利となすという 目次 学術文庫への序文 大学章句序 大学 大学講義 1 大学の名義 2 大学の著者 3 大学の表章 4 大学章句 5 3綱領8条目 6 到知格物 7 誠意 8 正心 9 絜矩の道 10 衍義と衍義補 解説 索引 ISBN:9784061585942 。出版社:講談社 。判型:文庫 。ページ数:126ページ 。定価:680円(本体) 。発行年月日:1983年01月10日第1刷 。発行年月日:1988年07月15日第8刷
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まだ私が小学校に通っていた頃。 授業中にサングラス、そしてタバコを吸いながら授業をする先生がいました。滝沢先生と言います。 その方が当時二年生だった私たちクソガキによく話してくれたことがありました。あまりに繰り返すので40過ぎの今でも憶えています。 曰わく。 小人閑居して不全...
まだ私が小学校に通っていた頃。 授業中にサングラス、そしてタバコを吸いながら授業をする先生がいました。滝沢先生と言います。 その方が当時二年生だった私たちクソガキによく話してくれたことがありました。あまりに繰り返すので40過ぎの今でも憶えています。 曰わく。 小人閑居して不全をなす イタズラをする子供を叱りもせず。しかし、必ずこのフレーズを使うので、意味も分からず心に刻み込んていました。 30年後、手が震えました。 滝沢先生はこの本から引用していたのです。 子供には難しい。徳のなんたるかを知らない、閑居の意味も分からない。そんな私たちに四書五経の一冊から教えてくださっていたのです。 私の思い出話だらけなのですが、こういった思い出補正もあり、ワクワクして読み進めてしまいました。 中庸と同じく、当時の中国の歴史に触れるくだりが多いですが、その本質は現代に通じます。 まず、知識を元に道理を学ぶ 道理を理解した上で、自分に嘘をつかない意識を身につける。 感情に流されず、偏った見方をしない。 これらを当たり前にして、初めて 家族、職場、国を自ずと治めることができる、と言います。 政治や経営戦略を語る前に、先ず何をすべきか。今日からの振る舞いを見直すための良書でした。 管理者はもちろんですが、自分自身を成長させるためにも役立ちます。 最後に、四半世紀前からこの本と私を繋げてくださった滝沢先生に感謝して、感想を締めます。
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