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言語からみた民族と国家 岩波現代文庫 学術63
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
| 発売年月日 | 2001/09/18 |
| JAN | 9784006000639 |
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言語からみた民族と国家
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言語からみた民族と国家
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『言語からみた民族と国家』は、言語学者の田中克彦が、言語と民族、そして国家の複雑な関係性を鋭く分析した重要な著作です。この本は、私たちが当たり前のように考えている「国語」や「母語」といった概念を歴史的・社会的な文脈の中で批判的に検討し、言語をめぐる政治の本質に迫ろうとしています。...
『言語からみた民族と国家』は、言語学者の田中克彦が、言語と民族、そして国家の複雑な関係性を鋭く分析した重要な著作です。この本は、私たちが当たり前のように考えている「国語」や「母語」といった概念を歴史的・社会的な文脈の中で批判的に検討し、言語をめぐる政治の本質に迫ろうとしています。 本書の出発点となっているのは、「一民族一言語」という、近代国民国家が前提としてきた考え方への批判的な視点です。私たちは往々にして、一つの民族は一つの言語を持つのが「自然」だと考えがちです。しかし田中は、この考え方自体が近代国民国家の形成過程で作り出された「神話」であることを、豊富な事例を通じて明らかにしていきます。 例えば、日本における「国語」の形成過程の分析は特に印象的です。明治期以前の日本には、今日私たちが「日本語」と呼んでいるような統一された言語は存在しませんでした。各地域には独自の方言があり、書き言葉と話し言葉の差も大きく、また漢文も重要な役割を果たしていました。「国語」は、近代国家としての日本が、意図的に作り上げていった産物だったのです。 さらに田中は、世界各地の具体的な事例を通じて、言語と政治の関係を探っていきます。例えば、ソビエト連邦における言語政策、中国の少数民族言語の問題、あるいはヨーロッパにおける標準語の形成過程など、様々な事例が詳細に検討されます。これらの分析を通じて、言語が単なるコミュニケーションの道具ではなく、権力や支配の問題と密接に結びついていることが明らかになっていきます。 本書の特に重要な指摘は、「母語」という概念についての批判的な考察です。私たちは「母語」を極めて自然なもの、生まれながらに与えられたものと考えがちです。しかし田中によれば、「母語」もまた社会的・政治的に構築された概念なのです。多くの地域で、人々は複数の言語や方言を使い分けながら生活してきました。「一人一母語」という考え方自体が、近代国民国家のイデオロギーの産物だというのです。 現代的な意義という点で特に注目すべきは、グローバル化時代における言語の問題についての考察です。英語のグローバル言語としての台頭、少数言語の消滅の危機、移民の言語問題など、現代社会が直面する言語をめぐる様々な課題について、本書は重要な視座を提供しています。 田中の文体は明快で説得力があり、複雑な問題を理解しやすい形で提示することに成功しています。それは単に言語学の専門書としてだけでなく、現代社会における文化や政治の問題を考える上でも示唆に富む著作となっています。 本書が投げかける問いは、今日ますますその重要性を増しているように思えます。多文化共生が課題となる現代社会において、言語の多様性をどのように守り、同時にコミュニケーションの可能性をどのように確保していくのか。グローバル化が進む中で、「母語」や「国語」という概念をどのように再考していく必要があるのか。これらの問いについて考えるための重要な視座を、本書は提供してくれているのです。
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(「BOOK」データベースより) 〈民族問題〉は社会主義の根底を揺るがしている。国家語とそれがはらむ差別のイデオロギーを問い、柳田国男、カウツキー、スターリンらの思考を分析しつつ、民族と国家という難問に言語の面から挑んだ名著に、ペレストロイカ進行下に、ソ連の民族理論を再検討する意...
(「BOOK」データベースより) 〈民族問題〉は社会主義の根底を揺るがしている。国家語とそれがはらむ差別のイデオロギーを問い、柳田国男、カウツキー、スターリンらの思考を分析しつつ、民族と国家という難問に言語の面から挑んだ名著に、ペレストロイカ進行下に、ソ連の民族理論を再検討する意欲的論稿「ソビエト・エトノス科学の挑戦と挫折」を加えた新編集決定版。
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